2013年5月14日火曜日

大田神社のカキツバタ

もうすぐ葵祭だなあ、という記事をこないだ書きましたが、今の時期にぴったりな京都の植物スポットを思い出したので書いておきます。
(もしかしたらちょっと遅いかも)

大田神社という、上賀茂神社の近くにある神社です。
上賀茂神社から歩いて行けます。

神社としてはそれほど大きくなく、メインストリートからも離れていてあまり目立ちませんが、カキツバタの咲く大きな池があって、この時期すごく綺麗なんです。
尾形光琳の「燕子花図」のモデルになったとも言われています。
「紅白梅図屏風」のモデルになったとされる梅も、下鴨神社にあります。
(尾形光琳って17世紀の人らしいんですけど、下鴨神社にあるのはそこまで大きい木ではないのでほんとかなあ……と思ってしまいます。)

私が大田神社に行ったのはもう何年も前ですが、あまり人がいなくてしばらく満開のカキツバタを独り占め状態で眺めていられました。
境内は静かで、しっとりとした雰囲気で落ち着きます。


カキツバタというと、小学生の時に使っていた学習帳に「いずれあやめかかきつばた」ということわざが載っていたのを思い出します。

アヤメとカキツバタは同属の花でよく似ています。
なので見分けがつきにくいという意味だと思っていたのですが、どちらも優れていて選べないという意味もあるのだそうです。

大きさが微妙に違うとか、生える場所が違うとか、見分け方をいろいろ教わった気はするんですけど、未だに見分けがつきません。
いや、違うのは分かるんですが、どっちがどっちか分からないという感じです。
ジャーマンアイリスはかろうじて分かります。

アヤメとカキツバタもややこしいですが、アヤメもショウブも、両方とも漢字で書くと「菖蒲」になるというのもややこしいと思います。


カキツバタといえば、伊勢物語の東下りに出てくる歌も思い出します。
八つ橋というところに着いて、ごはんを食べながら「かきつばたの五文字をそれぞれの句の頭文字にして歌を詠もう」と言って

 唐衣(らころも)つつなれにしましあれば るばるきぬる旅(び)をしぞ思ふ

という歌を詠んだら切なくなって泣いちゃった、という話だったと思います。
百人一首のろくに言えない私ですが、「かきつばた」のおかげでこの歌は覚えています。

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