2013年12月31日火曜日

年末

気がついたら大みそか。
今、NHKラジオの「植物って、すごい!」という番組を聞きながら日記書いているんですが、理科の授業みたいで面白いです。

さて、前回書いた桂の香水ですが、買えませんでした。

12月に入って数日たったころに香水のことを思い出し、サイトを見たらもう売り切れ。
それどころか、2日には復活ミニボトルは全部売り切れていたんだそうです_| ̄|○
いつかまた復活してくれるといいなあ。

ミニバラの挿し木は、2本挿したうち1本はダメになってしまいましたが、1本は今のところ元気です。挿してから1ヶ月と少し。
緑の葉っぱが初々しい感じで、こういう明るい色はこの季節には嬉しいです。

葉っぱが出るところまではいつも行くんですよ、ミニバラの挿し木。
なのにここから枯れちゃうんですよね。なんでかなあ。
今回も枯れちゃうのを一応覚悟しつつ、様子を見ています。

1本だけになってしまったマンゴーも、今のところ枯れていません。
枯れていないどころか、一番暖かいところに置いているせいか、緑の小さい葉っぱみたいのが出てきました。出てきただけで大きくなってはいないんですが。

その他の植物は概ね相変わらず。
夏の水やりが辛くなってしまうので新しい植物を育てるのはセーブしているつもりなのですが、けっこういろいろ手を出していた1年でした。

1年間(といってもブログを始めてからは8ヶ月ですけど)、ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。

2013年11月30日土曜日

桂の香りの香水

夏に水切れで葉っぱを落とし少しだけ葉っぱが再生した桂、いよいよ紅葉です。

黄色い葉っぱはまだ香りませんが、水分が抜けてカサカサになり気味の葉っぱはほんのり香ります。
やっぱり葉っぱが枯れかけた時に香るんでしょうか。


桂の香りを知ってから苗を買うまでの間に、どうにかして桂の香りをまた嗅いでみたいと思い、何かないか探してみたところ、香水がありました。

武蔵野ワークスというメーカーさんがいろいろなテーマで香水を作られていて、その中の一つの「桂の木」というものです。ストレート!

身にまとう「香水」として作られているので、桂の葉っぱの香りを忠実に再現するというコンセプトで作られたものではないと思うのですが、試した時に「桂だ!」と私は思いました。

しかししばらく前に廃盤になってしまい、フルボトルのみ受注生産という形になりました(それまではサンプルサイズのミニボトルとフルボトルが選べたのです)。
ふだん香水をつけないので、そんなにたくさん買って劣化させちゃってもなあ……と思っていたら、この12月から量数限定でミニボトルが復活する模様

この機会に何本か買っちゃおうかなー。
こちらのページでミニボトルの一覧が見られますが、名前がどれも素敵で片っ端から買いたくなります。

ローズとかジャスミンなんかはいかにも香水って感じがしますけど、たんぽぽとかチューリップ、クローバー、葛の花なんて香水らしからぬお名前でかわいい。

2013年11月29日金曜日

嵐と万両とミニバラと貧乏性

万両の実が赤くなってきたから、もう少ししたら写真撮ろーっと思っていたら先日の嵐。

万両は台から落ちてひっくり返り、株ごと鉢からすっぽ抜けてしまいました。

それに気付いたのが翌日の朝で、あわてて土を足して鉢に戻しておきましたが、根っこがかなりめちゃくちゃになっていたのでちょっと心配です。
今のところ元気なので大丈夫……なんでしょうか。
木を育てるようになったのが最近のことなので、その辺りの加減がまだわかりません。

本体はそんな感じなのですが、枝が折れ、実も1/3くらい取れてしまいました。
まだ枝についている実は、葉っぱ付きの枝と一緒に水にさしています。妙にお正月っぽいです。
バラバラになってしまった実は、芽が出ることを期待して鉢に蒔いてみました。




さらに被害を受けたのは万両だけではなく、ミニバラも枝が折れてしまいました。

折れてというか取れてというか。
むりやりもげたという感じではなく、断面はわりときれいです。

芽がついている枝だったのでもったいないと思い、挿し木にしました(しかも折れた枝は1本だったのに、2つも挿し穂を作ってしまった)。

ミニバラの挿し木はまだ成功したことがありません。
葉っぱは出ることがあるんですけど、そこまで。根っこが出ないんです。
葉っぱは出るってことは管理は間違ってないように思うんですけど、なんでだろうなー。


しかし我ながら貧乏性だと思います。
庭植えにするわけでもなし、これ以上同じ種類の鉢を増やしてどうしようというのか。
でもそのまま捨てるのは心が痛むんですよね……。

2013年11月28日木曜日

ブドウの葉っぱ、全滅

前回、灰色かび病疑惑が出たブドウですが、もともと室内に置いていた1株をのぞいて、葉っぱがすべて落ちてしまいました(´;ω;`)

幹も上の方から黒く枯れてきてしまって、そういう部分を取り除いたところ、5〜10cmの棒がポットに突き刺さっただけの感じに……。
ちょっと前までは葉っぱもあったのに。

生きているのかわかりませんが、芽っぽいものはいくつかついています。
さすがにこれから芽が大きくなることはないと思うので、この芽のところが生きているかどうかが分かるのは何か月も先ということになります。
大きくなってくれることを信じて、室内に移しました。


というのが10日くらい前の話で(下書き状態のまま放置してました……)、今はこの中に「これはもう枯れてるんじゃないか」という状態のものが1株。幹が黒くしわしわになっています。

枯れたっぽい部分はもうこのままだろうし、切っちゃおうかなあとも思うのですが、ただでさえ今は芽(というか節?)が一つ残っているだけなので、怖くてこれ以上切ることができません。


室内で育てている株は元気ですが、外で育てていたものに比べると葉っぱは厚み・色ともに薄く、幹も細いです。
また、季節のせいかとは思いますが、ちょっと前から成長が止まり、最近は葉っぱの色がさらに薄い部分が出てきました。


ニワフジやミニバラも紅葉して、葉を落とすようになってきました。
また春になったら芽吹くと分かってるとはいえ、このまま枯れちゃったらどうしようと、落葉はやっぱりヒヤヒヤします。

2013年11月19日火曜日

最近日記のタイトルが「植物男子 ベランダー」ばかりになっている……

というわけで今日も「植物男子 ベランダー」見られました!

前回は演出がちょっと苦手かも……と思ったんですが、このシュールな感じにだんだんはまってきました。
音楽も素敵ですし、全体的に見るとオシャレなのに細部細部がシュールなのが楽しい。

見間違えかもしれませんが、原作者のいとうせいこうさんが雑誌にチラッと写っていて面白かったです。
もしかしたら前回も出演されていたんでしょうか?


ポトスはやっぱり長かったw
ポトスは挿し芽で増やすことができるらしく、剪定して出た枝とかをもったいなくてついつい挿し穂にしちゃう私は手を出してはいけないタイプの植物だろうなあと思いました。

ところでレモンポトスをくれた隣人役の俳優さん、コンコルドという企業のローカルCMに出演されているんですが、この「コンコルゲン」の歌がすごくクセになるんです。


この人=コンコルゲンの人としてインプットされてしまっているので、隣人が挨拶に来た時に「あっ、コンコルゲンだ!」と、なんかもうすべて持っていかれました。
(コンコルゲンの人は古舘寛治さんとおっしゃる方だそうです。)


あとこのドラマの植物関係の監修(?)をされているお店のサイトを見つけました。
メモがてらURLを貼っておきます。
http://www.protoleaf.com

ドラマに出てくるお店もここみたいですね(ドラマに映った時に"BROTOLEAF"かと思いましたけど、"PROTOLEAF"でした)。
二子玉川にあるお店、いつか行ってみたいです。
こういう園芸店なら、かわいい鉢も見つかりそうな気がします。

出てくる鉢植えもこのお店が用意してるんだろうなと思いますが、拾ってきたオンシジウムの鉢が花を咲かせる、というのをどういうふうにしたのか気になりました。

同じような鉢植えをふたつ用意したのかなー。
花が咲いてる鉢を用意して最後を撮って、花を摘んでそれより前を撮っていたらちょっと悲しいですが。


しかし植物ネタだけで30分って、改めて考えるとすごいですね。
レギュラー化とまではいかなくても(というかたまにポッとやる感じが面白いと思う)、シリーズ化はしてほしいなーと思います。

私は一年草ばかり育ててきたので秋〜冬ってあまり

2013年11月17日日曜日

「植物男子 ベランダー」、次回は11月19日

「植物男子 ベランダー」、また放送されるみたいですね!

公式サイトによると、今度のタイトル「花はどこへ行ったの巻」で、「レモンポトスの侵略と茄子(なす)の格言」「捨てられたオンシジウム」というふたつのエピソードだそうです。
放送日時は11月19日(火)の午後10時30分から11時。

時間が早めなのが嬉しいです(´∀`*)


ネタバレになってしまうかもしれませんが、レモンポトスは勢いがすごすぎて部屋が占領されそう、という話。
レモンポトスが縦横無尽に枝(?)をのばす描写が面白く、これが映像で見られるなんて楽しみです。

ポトスの勢力がやばいという話は、いいかげんしつこくなってきた「ベランダ絵日記帖」にもあります。
この二つを読んで、ポトスには手を出すまいと心に誓いました。

あー、園芸エッセイは楽しいなあ。


茄子で思い出したのですが、前に「ワルナスビ」を見かけました。

茄子に似ているのに茄子が栽培されているとは思えない場所に生えていて、茄子より花の色が薄かったので、たぶんワルナスビだと思います。

繁殖力がものすごいうえにトゲがあるため、一度生えてしまうと駆除が大変(しかも有毒)、ということで知ったワルナスビ、本当にトゲが鋭くて悪そうでした。
先人のネーミングセンスに脱帽。

2013年11月5日火曜日

「植物男子 ベランダー」見ましたー

「植物男子 ベランダー」見ました!面白かった!

……個人的には面白かったんですけど、私の評価には原作好きの欲目が多いに入っていると思うので、客観的に見て面白いのかどうかは分かりません。どうなんだろ。
主人公の台詞がほぼ独り言って、地味だよね……多分……。

何年もニヤニヤしながら読んできた本が映像化されて、しかもそれを知ったのが放送の直前だったので、自分でも気持ち悪いくらいテンションが上がっています。すみません。


ベランダからの風景とか、ベランダにある鉢の並び方とか、本当にイメージ通りでした。

イメージと違ったのは、部屋が広々としていたこと。
もっとぎゅうぎゅうに鉢が置いてあるイメージでした。

ドラマにケチつけるのも野暮ですが、ベランダーがあんなに広々とした空間を維持できるものでしょうか。

それともベランダはぎゅうぎゅうでも部屋はすっきりさせておくというのがベランダーとしての矜持なんでしょうか。
そうだね、台風とか大雨の日に鉢を退避させるスペースも必要だしね、うん。


シャコバサボテンの短日処理のために夜にかぶせた段ボールを朝に外さなくてはいけないところ、寝坊してしまって慌ててベランダに出たら、自分でも覚えていないのにちゃんと段ボールが外してあったっていう話は、ドラマで見てもフフッと笑ってしまいました。
本で読んで話自体は知っているはずなのに。


でもアボカドのエピソードで女子高生の後をつけるのは、客観的に見たらただの変な人ですよね……。
一人の時は変な人でも、他人が見ている時の言動はまともな人であってほしかったです。あんまりハードボイルドじゃないですし。

原作者をこの本以外ではテレビでしか知らないので、もしかしたらドラマの方が現実に近かったりするのかもしれませんけど。


カメムシ避けにペニーロイヤルミントっていう話がありましたが、あれ、私の経験の範囲内では効きません。
庭に植えててもカメムシが大発生したことがあります。

むしろコリアンダーの方がいいのではw


番組のサイトを見てみたら、もう「こちらの番組は終了しました」ってなっちゃってるんですけど、単発ドラマなのかなあ。シリーズ化してくれたら嬉しいんですが。

水草の話とか、小さなモミジの話とか、引っ越しの話とか、顔スペースの話とか、植木市の話とか、観てみたい話がいっぱいあります。

2013年11月3日日曜日

「植物男子 ベランダー」

このブログのタイトルをいただいた、いとうせいこうさんの「ボタニカル・ライフ」、ドラマになるみたいです!趣味の園芸を見ていたら、CMが入っていました。

植物男子 ベランダー「ボタニカル・ハードボイルド」

BSプレミアムで、明日11月4日午後11時15分〜11時45分だそうです。主演は田口トモロヲさん。
観られるかちょっと自信がありませんけど楽しみです。

「植物男子 ベランダー」と「ボタニカル・ハードボイルド」、どっちがタイトルなのか最初よく分からなかったのですが、「植物男子 ベランダー」というタイトルのドラマで、「ボタニカル・ハードボイルド」というエピソードを明日やるんですね(ドラマのタイトルがちょっと戦隊ものっぽい)。

番組のサイトによると「今回は一向に花を咲かせないシャコバサボテンの物語、そして、妙に大きな種が気になってしょうがないアボカドの物語。」とのことなので、単発ドラマではなくて続き物なんでしょうか。

「ボタニカル・ライフ」は日記をもとにした本で、短めのエピソードがたくさん入っているので、こういうドラマには合いそうです。できたら全部ドラマしてほしいな〜。

目次によると、1996年から99年に書かれたエピソードのうち、シャコバサボテンは1996年10月、アボカドは同年11月と最初の方(しかも季節が今と合ってる!)。
これは季節に合わせて順番にドラマ化されるのでは……と期待してしまいます。

2013年10月27日日曜日

ブドウが病気っぽい(灰色かび病?)

ちょっと前から、ブドウが病気っぽいんです。

特徴を箇条書きにするとこういう感じです。
  • 葉っぱのところどころが茶色くなる
  • 茶色くなったところの裏を見ると、白っぽくモサモサとカビが生えた感じになっている
  • ひどくなると葉っぱ全体が腐ったように黒くなって落ちてしまう
  • もっとひどくなると幹まで黒く腐ったようになってしまう
  • 黒く腐った感じの幹も、放っておくとモサモサしたカビのようなものが出てくる

高さが10cm程度で、10ポットあったブドウ群、そのうち6個は葉っぱがすべてなくなってしまいました。

10ポットのうち1個はもともと室内で育てていて(盆栽のように小さく仕立てるのにチャレンジ中)無事でした。
外で育てていた9個のうち、3個はかろうじて葉っぱが残っているという程度。
残り6個は葉っぱはすべて落ち、幹も黒く腐ったように枯れてしまいました。

最近雨続きでしたからね……。

カビっぽい→うどんこ病もたしかカビが原因→じゃあカリグリーンが効くかも?という安易な発想のもと、黒くなった病気っぽい部分を取り除いて(黒くなった幹も、切り詰めてみると根本の方は中が緑でした)、カリグリーンを水に溶いたものを散布。

他の植物から適度に距離をとりつつ、風通しが良くなるようにブドウ同士も離しぎみに置くようにしました。
雨が降ったら、直接は当たらないところに避難させた方がいいのかもしれませんけど、ミニバラと違って小さい鉢がたくさんなので、ちょっと面倒かなとも思ったり。


カリグリーンを使ってみましたが、なんの病気かはまだ調べていないので、これが効くかどうかは分かりません。

カビだとしたら、カビだと気付いた時点ですでに、目に見えている部分以外にもかなり広がっているでしょうから心配です。


カリグリーンは炭酸水素カリウムが主成分。

重曹は炭酸水素ナトリウムで、こちらもうどんこ病なんかに効果があるそうです。
でも重曹は葉っぱに散布した場合、水分が蒸発してくると濃度が高くなって葉っぱが焼けてしまうとか。

でも炭酸水素カリウムだと、カリウムは肥料として植物に使われるので、適切に使えば重曹を使った時のような心配がないという話を聞き、こっちを使っています。
いずれも弱アルカリ性なので酸性のものとの併用はしない方がいいみたいです。

前にカボチャを育てていた時にうどん粉病がひどくて買ったのですが、あまりにも病気の勢いがすごくて効果の程はいまいちわからず。多分使い始めるのが遅いんだと思います……。


(追記)

病気について検索してみたところ、「灰色かび病」みたいです。
自治体のサイトに病害虫情報が載っていたりしてありがたいです。サンキュー島根県!

さらにカリグリーンの適用も、ブドウに関しては載っていませんでしたが、他の作物のところに灰色かび病が載っていたので結果オーライっぽい。
用法・用量を正しく守りつつ、見守っていきたいと思います。

2013年10月20日日曜日

秋バラの虫食い

先日、秋バラが咲いたから写真を撮ろう!と思って花をよくみてみたら、虫に食べられておりました……。

蕾をえぐるようにかじられていて、花びらと花びらの間には、数ミリ程度の黒くて小さい虫が。

黒い小さい虫は、恐らくバラゾウムシというやつです。
この小さい虫が蕾を丸かじりできるとは考えにくいですし、バラゾウムシは蕾や芽をもう本当に「しょんぼり」って感じにしおれさせる虫だったと思うので、丸かじりの虫とは別だと思います。
ざっと見てみましたが他に芋虫のたぐいは見つからず、正体不明。

水やりや病気も、今は夏ほど注意がいらないので、たしかにここのところ放置ぎみでした。
少しくらいの虫食いならそれも自然な感じがしていいなとも思ってしまいます。あまりたくさん食べられるのは嫌ですけど。

虫食い以外にも、葉っぱも黒星病っぽくなってきているので、ひどくならないうちに対策をしなくては。

かじられた花、一応写真を撮っておこうかと思ったのですが、断面を画面で見たらギョッとしそうだったのでやめておきました。
記録用に撮っても後から見直すか分かりませんし。


ちなみにバラゾウムシ、口が長くて象の鼻のようなのでゾウムシと呼ばれるらしいです。こんなに小さいのに象ってw

バラゾウムシは別名で、クロケシツブチョッキリと呼ばれる方が正式っぽいのですが、コクゾウムシとかのゾウムシとは種類が違うんでしょうか。検索してみてもよく分かりませんでした(でもあまり詳しくは知りたくない……)。

2013年10月9日水曜日

秋バラ開花中

秋バラがぽつぽつ咲いてきました!

肥料をさぼっていたので、去年より花は小さめ、数も少ないですが、色が濃いめで綺麗です。
散らないうちに写真を撮らねば。

今育てているピンクのミニバラ、少し黄みがかかった色の花を咲かせるんですが、春はピンクが濃いめ、秋は黄色が濃いめというかアプリコットに近い色になります。
肥料の具合も毎年毎時期違うので単純に比較は出来ませんが、そういう印象。

秋バラの色が濃いのは、春より気温が低くて開花までに時間がかかり、じっくり蕾が大きくなるから、みたいな話を聞きましたが、色味が変わってくるのはどういうことなんでしょうね。

春には春、秋には秋の雰囲気があってどっちも素敵ですが、バラでいうと秋の方が好きです。
あと花が長持ちするのもいい。いろいろバラ園を訪ねたくなります。

とか言いつつ、春になったらきっと「春の爽やかな色はいいなあ」とか言いだすので当てになりませんが。


肥料といえば、肥料を何種類も持つのも面倒だなあと思い、油かすを切らして以来液肥だけでやってきたのですが、液肥をうすめてあげるとなると油かすより頻度を上げないといけないわけで、ズボラには向きませんね……。


そろそろ球根の時期ですが、無念ながら今年はちょっと手を出せなさそうです。

毎年敗北しているカウスリップの種まきはやってみるつもりです。しばらく冷蔵庫に入れておくというやつ。何年も前の種だからもうダメかなあとも思いますが、一応。

2013年10月3日木曜日

時期外れのミニトマトの思わぬ敵

秋のミニトマトはおいしいなあと思いつつ、実がついた時の数と収穫できた実の数が妙に違うのが気になっていました。
風で落ちちゃうのかもしれないし、熟しきれずに落ちちゃうのかもしれない。
やっぱ夏とは違うんだなあ、とそれなりに納得していたんですが、こないだリスがミニトマトをもいで食べている場面を目撃してしまいました。

ちゃんと大きく赤くなったものを選んで、しかも丁寧に皮だけ残していました。ペッて。
たしかにこのミニトマト、皮硬いもんね……。

冬眠前の蓄えかどうかは分かりませんが、リスがその体からするとかなり大きいミニトマトを抱えてもくもく食べている姿がかわいく、そっと窓の内側から眺めるに留めておきました。リス自体はよく見るのですが、ここまで間近で見たのは初めて。
とはいえ、こういう動物につかつに触ってはいけないと聞くので、リスが触ったかもしれないミニトマトは一応よく洗ってから食べるようにしています。

しかし人によく慣れたリスでした。
道端に椎か何かのドングリがたくさん落ちているのに、人の家のベランダに登ってミニトマトをとるとは。リスとしてそれでいいのか。

それなのに、まだ実が残っているブラックベリーには全く手をつけていませんでした。
リスの口にも合わないんでしょうか……。

2013年9月29日日曜日

マンゴー2号よ永遠に

マンゴー2号、前回は上から2cmくらいが黒くなった程度でしたが、あれから1週間水やりをひかえたものの、黒い部分がどんどん広がって、ついに全部黒く枯れてしまいました。

マンゴー2号

ひょろーん。

昔ステビアをこんな感じで枯らしたことがあって、その時は地上部を全部切り戻して様子を見たところ無事復活したんですが、この作戦は木にも使えるんでしょうか……。
根っこを見てみたいところですが、一度掘っちゃったら終わりに思えるので我慢しています。

こっちは元気なマンゴー1号。ちょっと斜めですがつやつやしてます。


ヒルギを冬越しさせられなかった身としては、秋と冬の間マンゴー1号にどういう世話をすればいいのか、今からドキドキです。
もう根付いてるし、ちょっとずつ慣れていけばある程度の寒さには耐えられるんじゃないかなあという希望的観測。


Bloggerの画像容量がPicasaと合わせて1GBという件、「Picasaのヘルプによると小さい画像は1GBという上限にカウントされないので、小さい画像ならアップロードし放題」という話を目にしたので、調子に乗って何枚か上げてみました。

これがBloggerにも適用されるのかいまいちよく分からなかったけど、ありがとうGoogle。

2013年9月28日土曜日

桂の芽

こないだ復活したカツラの芽です。葉っぱが大きくなってきました〜。
もうちょっとハート型が分かる角度で撮れば良かったですね。

カツラの芽

写真を撮ったらすごく暗かったので、明るくしようとしたら背景が緑になってしまいました……。


そういえば桂の盆栽について検索していた時に「加藤文子の時を奏でる盆栽」という本を知り、すてきそうな本だったので買ってみました。
なんと表紙が桂の盆栽なんです!

実際中身もすてきで、写真集としても楽しめてしまう本でした。
どういう鉢に植えようかなあとか、何と一緒に植えようかなあとか、どういうふうに育てようかなあとかといったことを考えるのはすごく楽しそう。

でも、やっぱり盆栽はまだ手を出してはいけない領域のように思えてきました。
なぜかというと、夏場の水やりです。

夏に家を空ける時は二重鉢のようにして、大きい器に砂なんかを入れて水を張り、そこに鉢を入れておくと2〜3日はもつ、と書いてあるんですけど、この方法で2〜3日。
あの、もう少し家を空けたい場合はどうすれば……。

基本的に家にいる人じゃないと難しいっていうのも、お年寄り向きの趣味とされてきた理由のひとつかなーなどと思ってしまいます。
もうちょっと落ち着いてから始めよっと。


五徳や金属製の鍋敷き、網(ケーキクーラーのようなもの)を鉢の台として使い、鉢底の通気性をよくするアイディアは参考になりそうです。
犬猫避けのトゲトゲマットを逆さにして使うのだと、安くて軽いのはいいんですけど、ビジュアル的に残念なんですよね……。

2013年9月23日月曜日

ミニトマトの味と気温、その後

前に書いた「ミニトマトはシーズン始めと終わりの方が美味しい気がする」問題のその後。

ポット上げが遅れたり、苗を植えようとしていた場所にすでに前年のこぼれ種が発芽していて植える場所の確保が遅れたりといろいろあった今年のミニトマト、最近ようやく収穫という感じです。
(詳しくは「ミニトマト」ラベルの過去の記事を)

積算温度の話の通り、気温が低くなってきてからついた実なので、熟すのはかなりゆっくりでした。そしてとっても甘くておいしいです!

秋が深まって、これから熟す実はさぞ美味しいだろうと思ってしまいますが、今度は気温の低さゆえに株の成長が止まったり枯れてしまったりするというジレンマが……。


今回は、意図的に成長を遅らせて熟すまで日数稼いだとかそういうことではなく、単に偶然と私の怠慢が原因です。

でも来年からは、スペースさえ許せば時間差栽培をやってみるのもいいかなーと思います。
いくつか苗のまま育てておいて、少しずつ時間をずらして植えていく感じで。
そんなにたくさんミニトマトを育ててどうする、と思わないでもないですが。


そういえば先日の台風時、まだ緑のがいくつか落ちてしまいました。
幹もちょっと折れてしまいました(テープと割りばしで固定したらセーフだったようで一安心)。

調べてみると「緑の実も、明るくて温かいところに置いておけばそれなりに赤くなる」とのことだったので窓際に置いておいたところ、ちゃんと赤くなってきました。
緑のものと食べ比べてはいませんが、そこそこ甘かったです。

追熟って当たり前のことのように思っていましたけど、もう本体から離れているのに、実だけで成熟の度合いを変えるって、改めて考えてみるとすごいですね。

2013年9月22日日曜日

マンゴー、だめかも……

前の日記に書いた、種から育てているマンゴー。

ちゃんと発芽した1号はまだ元気で、
種を浸水させている時にすでに黒くなってしまった3号は結局発芽しなかったんですけど、無事発芽したはずの2号が、だめかもしれません……。

1号と同じくらいの背丈まで育ったあと、葉っぱが針のように細いうちに枯れてぽろぽろ落ちてしまいました。
落葉樹なのかなー、秋だからなーなんて思っていたら、幹まで黒く枯れてきました。
これは秋だからって許される問題ではないですよ。

まだ上の方2cmくらいなんですが、今までの経験から考えて、これから回復するようには思えません……。

朝晩は涼しくなってきたとはいえ、日中はまだまだ半袖で過ごせる陽気で、けっこう暖かいと思っていましたけど、南国育ちのマンゴーには、本州の秋は辛いのでしょうか……。
沖縄の人でもマンゴーは難しいと「ベランダ絵日記帖」に書いてありましたし。


他に考えられる可能性は、あるとすれば根腐れ、かなあと思います。
水切れさせたこともありませんし、「表面が乾いたらたっぷり水やり」という水やりの原則を守ってきたつもりではありますが、もしかしたら多かったのかも。
水やりをちょっと控えてみます。


あと、ちょっと前に不思議な咲き方をすると書いた朝顔ですが、紫が混じる咲き方はあの一時期だけでした。あれ以降に咲く花は、ちゃんと青一色です。
なんだったんだろう。

2013年9月15日日曜日

桂、復活

夏にカラカラにしてしまった桂、枯れた葉っぱを取って、ずっと鉢ごと水に浸けておいたところ、復活したみたいです!

芽がいくつか出てきて、もう小さい葉っぱが出てきた芽もあります。
植物の生命力ってすごい!

その葉っぱもあと2〜3か月で落ちちゃうので、本当に申し訳ない……。


この桂って盆栽の苗を扱っているお店で買って、せっかくの小さい苗だから盆栽みたいに仕立ててみようかなあなどと思っていたんですが、桂って枝が幹の途中から出るというよりは、わりと低いところから、まっすぐな枝が出る植物のようです。
画像検索をしてみると、幹もまっすぐで、あまり曲がったりしないものが多いみたい。

そのため、自然に育つと大木としてはそれなりにきれいな樹形になるんですけど、逆に盆栽として仕立てるには難しい植物なのかもしれません。
確かに検索してみてもあまり出てこず、一般的ではないみたいなんですよね。

初心者には難しそうなので、この桂はこのまま鉢植えとして育てようと思っています。
挿し木が成功したらチャレンジしてみようかなーというくらいのつもりで。
こっちが勉強しないでうかうかしているとどんどん育ってしまうのが、生き物の難しさであり醍醐味ですね……。

でもネットサーフィンをしていると、ものすごく素敵な盆栽を作ってらっしゃる方がいて憧れてしまいます。
盆栽は盆栽で、ずぼら人間には向かない気もしますけど、面白そうです。

2013年9月14日土曜日

鉢植えを育てるということ

宇多田ヒカルのアルバム「DEEP RIVER」を聴いていたら「植木鉢に水を与え」という歌詞が耳に入ってきました(「東京nights」という曲)。

ドラマや映画、小説なんかでもよく「小さい植木鉢を一つだけ育てている」という状況があると思うんですけど、そういう人たちって肥料はどうしているんでしょう?

小さい鉢植えだけだと、肥料を1袋買ってしまったらかなりもちますよね。
それに植え替えが必要になったら移植ごてとか、観葉植物だったら霧吹きなんかも欲しくなります(私は実際にはシャベルってほとんど使いませんが)。
でもそういったものまで買っちゃうと、もう本格的に園芸を始めざるを得ないというか、「小さい鉢植え一つだけ」の域には留まらなくなると思うんです。


そういえば園芸を始める前、そういう人たちに憧れて、私にも「小さい鉢植え一つだけ」の時代がありました。
でもただひたすら水しかあげないので、あんまり大きくならないんですよね。すぐ枯れてしまって、それゆえ一時的なマイブームで終わっていました。

そもそも、そのころの私には「コンスタントに肥料をあげる」という認識がなかったんです(今も欠けていますが)。
高等なテクニックを要する植物を育てている人が特別な時にあげるもので、ハーブには必要ない、みたいな印象でした。

「肥料をあげないと植物って育たないんだ」と気付くまでに何鉢枯らしたことか。


創作物に出てくる「小さい鉢植え一つだけ」の人たちって素敵なイメージの人であることが多いので、私のように「苗を買ってから枯れるまでの一時的な楽しみ」として鉢植えを置いているだけとは考えたくない……。
それとも、部屋中が鉢だらけになるまでの過渡期なのでしょうか。


ところで、小さいポットでかわいくハーブを育てる、キッチンで収穫ができる!みたいなキットを雑貨屋さんでよく見かけますよね。
収穫したハーブの絵が描いてあったりして、あのポットで最後まで育てられると思うじゃないですか。

でもパッケージに小さく「大きくなったら植え替えてください」みたいなことが書いてあったりするんですよ。私は書いちゃいます!大きく!

植え替える時には鉢を買わないといけないし、当然土も足さないといけないし、元肥(って入ってるんでしょうか?)が切れたら肥料も買わないといけない。
土は2リットルくらいの少ない袋を買えばいいとしても、肥料を買ったら、もう戻れない気がします。どんなに小さい袋を買ったとしても、小さい鉢植え1つを育てるには多すぎますもん。

ちょっとかわいいポットで、ちょっとだけハーブを育ててみたかったはずなのに、いつの間にかちゃんと鉢と土と肥料を買ってちゃんと育てている。
しかも新しい植物を買ってきて育てる準備まで整っている。

なんと巧妙な罠でしょうか!

創作物における「小さい鉢植え一つだけ」も、同様の罠かもしれません。


いや、実際は単なるイメージで植木鉢というアイテムを使っていることが多いんだと思いますが、そのお話の世界観の中で、「小さい鉢植え一つだけ」の人が、実際にどういう世話をしているのかは気になります。

映画「レオン」で主人公の殺し屋レオンは、観葉植物(アグラオネマ)をひと鉢育てています。
霧吹きで水を吹きかけて葉っぱをふく、というシーンはあったような気がしますが(観葉植物ってそういう手間が必要なんだ、とレオンで知りました)、肥料をあげるシーンがあったかどうかはあいにく覚えていません。どうしてたんだろうなあ。


昔は気にならなかったのに、今はこんなことを考えるようになってしまった、といえば、毎度おなじみになりつつある「ベランダ絵日記帖」にも、同じようなエピソードがありました。それも「レオン」に関して。
エピソードを全部明かしてしまうのもいけない気がするので詳しくは書きませんが、あの泣ける結末が、さらに泣けるようになります(笑)


園芸を始めたことによって見る目が変わる映画、私は「サウンド・オブ・ミュージック」です。
長女リーズルと彼氏が温室で"You are 16 going on 17. Baby, it's time to think."という歌を二人で踊りながら歌うシーン。

子どもの時は、ちょっと大人っぽいシーンなのでドキドキしながら見たものですが、今では「あんなに広い温室があったら、苗の管理とか鉢の冬越しとか楽だろうにな〜」と思いながら見てしまいます(といっても園芸用の建物ではなくて、ガラス張りの東屋だと思います)。あの時の純粋な心を失った気がします。


などととりとめもなく書いてしまいましたが、やっぱり気になるなあ。

2013年9月10日火曜日

おじぎ草が開花したよ〜

おじぎ草の花が1週間くらい前から咲いてます。

球形の花で、色は少し紫がかったピンク。
花びらはめちゃくちゃ細くてこの形なので、まさにあれです。毛糸で作るぽんぽん。もしくはファーボール。
それに花を見ると改めて、合歓の木の仲間なんだなと思います。大きさは全然違うのに、生命の神秘。


おじぎ草、春のうちはなかなか大きくならなくて大丈夫か、何か育て方がまずかったのか、なんて心配してましたが、それを越すとめきめき大きくなり、肥料もあまりやらずにここまできてしまいました。なにこれ、めちゃくちゃ簡単じゃないですか。なんで失敗したんだ私。

前回失敗した時との違いをあげるとすると、気候の違いは同じところで育てているのでそこまでないとして、小さいうちの移植かなあという気がします。

前はポットで苗を育ててから鉢に植えようとしたんですが、鉢に植えてまもなく枯れてしまいました。
おじぎ草のようなマメ科の植物は移植を嫌うということは、知識としては知っていたんですけど、こんな雑草みたいな植物でそんなの関係ないだろうと思って気にしていなかったんですよね。
(雑草のしぶとさは本体のしぶとさだけでなく、すぐ種を作る、その種がめちゃくちゃ発芽しやすいといった、「本体を犠牲にして子孫を作り、他の土地でのリセットを図る仕組み」によるしぶとさにもよることを当時は知りませんでした)

気候に違いはないはずと書いてしまいましたが、もしかしたら気温も関係してる可能性があります。
前回いつごろ種まきをしたのか忘れてしまったので。


それにしても、本当にそこまで移植が嫌いなんでしょうか?
……正解は追々気が向いた時に検証するとして、来年以降育てる時は今年同様直まきにしようと思います。

でも、敢えて失敗しそうな方法をとってみるっていうのも実験的で楽しいんですよね。
こないだの「ベランダ絵日記帖」を読んでから、ますますプチ科学者心に火がついてしまいました。


さて日本では一年草のおじぎ草、花と葉っぱはもうしばらく楽しめそうですが、もう一つ種の採取というイベントが待っています。楽しみだなー。

2013年9月6日金曜日

「ベランダ絵日記帖」

前に日記で書いた「ベランダ絵日記帖」が届きました!

六本木綾さんという少女漫画家の方が描かれた、園芸エッセイコミックです。
絵がとても綺麗なので、それだけでもこの方の本を読むのは楽しいんですけど、それに加えベランダ園芸+ズボラとくるとこれはもう、ものすごくツボ(*´∀`*)b
(私からするとそこまでズボラとは思えないのですが……)


前にマングローブ(ヒルギ)失敗→マンゴー失敗という流れが他人とは思えなかったという日記を書きましたけど、今回この本を読んでいて、最近の我が身を振り返って笑ってしまったのが、ブラックベリーです。

茎は葉っぱの成長を見守り、緑の実が赤くなり、黒くなるのを心待ちにして、やっと収穫できた実を食べたら美味しくなかったというお話。酸っぱいうえに種がじょりじょり。

うすうす気付いてはいましたが、やっぱり生だと美味しくない果実なんですね……。

うちの場合、黒くなった実をすぐ採って食べると香りは強いんですけどめちゃくちゃ酸っぱくて、もう少し、触っただけでぽろっと落ちるくらいまで熟成させると酸味は減るんですけど香りが弱くていまいち美味しくないんです。やっぱり美味しくないのかー。

あ、私のマンゴーはまだ失敗していませんよ!一応!これから冬が来るのが多いに不安ではありますが。


このエッセイが面白いのは、ただいろんな植物を育てるだけではなくて、植物を選ぶきっかけが「綿(コットン)を育てて糸を紡いで服を作ってみたい」とか、「サフランを育てて料理に使ってみたい」といった好奇心に基づいていたり、ミントにアブラムシ忌避効果があると聞いて、じゃあ苺の横に植えてみようとか、実験的な育て方をされていたりするところです。

……それぞれが成功するかは別にしてw
いいんです、その過程が楽しいんですから。

ちなみに私もサフランを育てたことがありますが、それはこの方のブログの影響です。
本当に楽ちんでかわいい花でした。


単行本としては、まえがきから始まってあとがきで終わり、初出の雑誌掲載も2013年2月となっていて、1冊で完結しているような体なのですが、雑誌で読んだ覚えがあるのに単行本に載っていないエピソードがあるようなないような。
もしこれで完結だったら寂しすぎます。2巻も出ますように(-人-)


別に白泉社のまわしものではありませんけど、六本木綾さんは他にも「トラブル・ドッグ」(園芸部員が重要な役割を担う学園探偵もの)「花の宴」(お花屋さんが舞台)といった作品に植物を登場させていて、本当に植物が好きなんだなあというのが窺えるので、植物好きの方におすすめです!

2013年9月3日火曜日

香る桂の葉っぱ

こないだ桂を水切れさせてしまって、葉っぱがカサカサにしおれてしまいました。

日中そこまで気温が上がらなさそうだと思って朝の水やりをさぼったのと、鉢が小さすぎたのが敗因です……。
反省して、今は腰水してます。
今まで元気でしたし、いずれにせよ落葉樹でもうすぐ葉っぱが落ちてしまう木なので、春には復活してくれることを願います。

で、カサカサになった葉っぱをそのままにしておいてもなと思って、こないだ葉っぱをむしっていたんですけど、するんですよ、例の香りが。
カラメルのような香りと言われるように、本当に甘い香りで、葉っぱをもむとさらに強く香ります。

桂の香りを嗅ぐことができた2回の経験から考えてみると、葉っぱが枯れかけた時に香るという感じでしょうか。
これなら紅葉の時に香るという話も納得。
でも葉っぱが落ちちゃうとダメとか、条件が他にもありそうですね。

次回はちゃんとした紅葉の時の香りを嗅ぎたいものです。


今まで育ててきたものは草ばかりで木っていうとミニバラくらい、大きくなるものを育てるのはほぼ初めてなんですが、このまま大きくなったらどこまでいくのか、というのが最近の桂に関する疑問です。

鉢を少しずつ大きくしていくにも限度というものが(さすがに3.5号鉢からは植え替えようと思いますが)。
根っこをバツンバツン切っちゃったりして、あまり鉢を大きくしなくても大丈夫なんだろうか。
ちょっと盆栽の本とか読んでテクニックを学んでみようと思います。

2013年9月1日日曜日

不思議な咲き方の朝顔

画像を載せてみるテスト。


不思議な咲き方の朝顔

朝顔が不思議な咲き方をしました。
いつも咲く花は、花びらは青一色で中心と軸の部分が白なんですけど、今日咲いたのは縁に紫が入っていました。
今日咲いた数輪、紫の分量に違いはあれどだいたい全部こんな感じ。写真を撮った花が、手の届く範囲で一番紫が多い花でした。

前に、咲いた時としぼんだ時で色が違うということを書きましたが、しぼむと花全体がこういう紫になります。
朝見つけた時は、咲いたばっかりだから紫の部分があるだけで、日が高くなったら全部青になるんだろうなあと思っていましたが、ずっとこのまま。

これはこれで綺麗ですが、なんだったんでしょう、これ。
土のpHの問題だったら花全体の色が変わる気がしますし、肥料の問題かなあとも思ったんですけど、肥料は最近ずっとあげてないんですよね……。

明日咲く花も見てみようと思います。


Bloggerに写真を載せようと思っていろいろと調べていたら、「Picasaウェブと合わせて1GB」とGoogleのサポートページにありました。1GBかー。大事に使わなくてはですね。

あと植物名インデックスのページも、1ページあたり1MBが上限らしく、今のところは大丈夫だとは思うんですけど、このまま伸ばしてくとすごい長さになるので、ちょっとビクビクしています。
容量以前に長すぎると見にくいですよね。そのうち分けようかなあ。

2013年8月31日土曜日

ピザと無限増殖するバジル

7月末に挿し穂から作ったバジルの苗を、ポルナレフトマトの根元に植えたところ、順調に育ってくれました。

プランターに植えたので、鉢やポットと比べて根っこを思う存分伸ばすことができるのか、成長のスピードが全然違います。なかなか植えなくてすまんかった。

ぐんぐん大きくなって、前回なんで内向きになっちゃうんだろうと書いた葉っぱも、売っているバジルみたいに外向きになりました。
やっぱり土や養分の問題だったのかな。

そこそこの背丈になったため、脇芽を育てるべく、2週間くらい前に摘心をしました。
食べるために育てているバジル、そのまま捨てたらもったいないので、ピザを焼いた時に使いました。ピッツァ!マルゲリータ!


【ピザの空焼きのすすめ】

突然ですが料理のお話。
ピザを焼く時、今までは生地を伸ばしてソースと具をのせてそのままオーブンで焼いていたんですが、これだとどうしてもソースの水分で生地が湿って、チーズはいい感じにとろけても土台が生焼け、ってことになってしまっていました。

そこでソースを塗る前に、生地だけオーブンで5分くらい空焼きをして、一度取り出してソースと具をのせてからもう一度焼くようにしたら生地にも具にも火が通るようになりました。
空焼き、超おすすめです。


話はバジルに戻りますが、摘心を兼ねて収穫した分がピザに使い切れず余っちゃいまして、せっかくなのでまた水につけておいたら根が出てきました。
せっかくなのでポットに植えたら、また苗ができてしまいました。
せっかくなので植えようと思います。

永遠に止まらないバジル栽培、バジルにしてやられたなーと思ったのですが、外で育てているバジルを、冬に室内に取り込む方法としてはありですね(というかたぶんポピュラーな手段)。

2013年8月25日日曜日

ブドウの鉢上げ

平鉢に種まきをして育てていたブドウ、ついに鉢上げをしました。

こんな夏真っ盛りに根っこをいじるなんて決して良くないと思うんですけど、成長が思ったよりも早くて窮屈そうだったのと、原因はカビか分かりませんが葉っぱがところどころ枯れてきてしまって、広まったら嫌だなと思ったのとで、やってしまいました(2週間くらい前の話)。

地上部は10cmくらいだったんですが、掘ってみると予想以上に根が張っていて、長いものだと30cmくらいはあったと思います。
その根っこが鉢底ネットを出たり戻ったり、他の株の根っこにぐるぐる絡みついたりと、それはもうすごいことになっていて、あんまり根を傷めないようにしながら掘っていたんですけど、無理でした……。

そもそも「根っこを傷めないように引き抜く」というのが無理難題で、鉢ごとひっくり返して、土の中から株を拾うというワイルドな方法になってしまい、さらに絡んだ部分は容赦なくぶちぶち切っちゃいました。

適当な鉢がなかったので3号ポットに土とともに詰め込み、メネデールをあげてしばらく室内で様子見。
葉っぱが枯れて何枚か落ちてしまったものもあって、ダメかなと一時は思ったんですけど、10日くらい経ってから芽が大きくなり、新しい葉っぱが出てきました。良かった〜。

葉っぱが落ちたのは、根っこが少なくなった分、地上部も減らしてバランスをとろうとしてた、というか、少なくなった根っこで支えられる分まで減らしたってことなんでしょうか。


あと、このブドウの大半は、去年発芽して、春まで室内で育ててきたんです。
そのせいか徒長ぎみで、茎の下の方4〜5cmは地面に沿っていて、そこから直角に立ち上がる感じになっていました。
ポットにはそんな余裕ありませんし、これをなんとかしたいなあと思って、割りばしを支柱代わりに立てておいたところ、直立するようになりました!
割りばしを抜いても自立してます。


このブドウたちがこれからどう育つかは分かりませんが、とりあえずは一件落着。

しかし平鉢にばら蒔きしてあとで鉢上げなんて面倒なこと、もうやらんぞ!

2013年8月24日土曜日

マンゴー発芽!

ダメもとで水につけておいたマンゴー、3つのうち2つ発芽しました!

長いこと冷蔵庫に入れていたのでダメかなあと思いましたが、試してみるものですね。

白い殻をむいた後、1つはティッシュの上で発芽させてから土に植え、今は葉っぱが3枚出て、10cmくらいになっています。
葉っぱがだいぶ大きくなったので、もう大丈夫かなと思って外で管理しています。
葉っぱのつき方はちょっと違う気がしますが、アボカドの小さいころに似ています。

もう1つは上のものと同時に植えたのですが、その時はまだ根っこしか出ていない状態で、土に移してから数日後に発芽しました。

この2つは子葉というのか胚乳というのか、種皮の下の部分がだいぶ初期から緑っぽくなっていました。

発芽しなかった1つは、最初に浸水を始めたものなのですが、わりと早いうちから黒ずんできて、「こりゃだめかなあ」という感じでした。
一応、上の2つと一緒に土に植えて様子を見ています。

気を抜いていたので、それぞれ何日くらいかかったかは覚えていません(;´ `)


私の好きな園芸エッセイ漫画に六本木綾さんの「ベランダ絵日記帖」というのがありまして、ちょうどもうすぐ単行本化するらしく、連載されている雑誌「メロディ」の公式サイトで試し読みできるのですが、これにマンゴーが出てくるんですよ。

作者の六本木綾さんもマンゴーを種から育てようとして、発芽させたあと枯らしてしまったというお話。
沖縄の人でもマンゴーを育てるのは難しいとか何とか。

しかもその前にヒルギ(マングローブ)を越冬できず枯らしてしまったというので、なんとも他人事とは思えません。

そっかー、マンゴー難しいんですね……。
ま、できるところまでやってみようと思います。

朝顔の盛り

気がついたら8月も下旬になっていました。
植物の世話はできているんですが、パソコンが熱くて向かうのがちょっと辛いです。
毎月まとめとか無理だ……。
というわけで、今回はバラバラに書きます。


朝顔がすっごく育ってきて、最近は毎日4〜5個の花を咲かせてくれます。
それが嬉しくて、観察日記を宿題として出された小学生がいたらネタを提供したいくらいです。

朝顔って全体的になよなよしているイメージがあったんですけど、私の勘違いか、今回育てている品種が私のイメージしていたものと少し違うのか(たしか袋には「西洋朝顔」とかいてあった気がします)、土さえあればどこまでも大きくなります、という感じです。

葉っぱも大きいものだと直径10cmくらいありますし、茎もかなり太いです。行灯仕立てにしている株の茎を、誘引している時にポキッと折ってしまいました。
勢いがすごすぎてちょっと怖い。


その勢いのおかげか、巻きつきにくいかなーと思っていたベランダの手すりにもうまく巻きついてくれて、かなりいい雰囲気になっています。


が、この育て方、ちょっと失敗したなーと思う点がひとつあります。
ほとんどの花が、ベランダの外側を向いてしまうんです。
世話をするのは内側からなので、柵ごし、もしくは身を乗り出さないと花が見られません。
内側から見られる分でもじゅうぶんきれいで、かなり満足のいく仕上がりなのですが、外から見られたらもっときれいだろうなあというのが少し心残り。


とはいえ、やっぱり夏っぽくていいですね、朝顔!
ヒマワリもきれいですけど、涼しげな趣が気に入りました。
江戸情緒って感じもいいです。いつか朝顔市行ってみたいなあ。

2013年7月31日水曜日

バジルの水挿し

小さい鉢に種まきをしてぎゅうぎゅうに育っているバジル、大きくなったものを2本切って、水挿ししてみました。

前の日記には1本だけ切って別に育てようかな〜みたいなことを書きましたが、その他にも小さいのが育ってきたので、失敗したらショックなので一応時期をずらして、2本ともやってしまいました。
15cmくらいの挿し穂を作って水につけ(ハーブだから大丈夫かと思い、葉っぱは切ったり取ったりせずにそのまま残しました)、水をこまめに替えるようにして置いておいたところ、5日くらいで発根。

ミントの水挿しをやったときは、節というんでしょうか、葉っぱのつけ根だったところから根っこが出てきた気がしましたが、バジルはフリーダム。切り口からも、茎の途中からも、いたるところから根っこが出てきました。
同じシソ科でもこういうところは違うんですねー。

ひとつめは根っこがたくさん出て、長いものが3〜4cmくらいになったところで挿し木用の土を入れたポットに移し、直射日光の当たらないところに置いて様子を見ています。
ポットに移して5日くらい経ったあたりで少し大きくなってきた気がするので、根付いたみたいです。
管理方法には自信がありませんが、成功したっぽいので結果オーライ、ということにします。
あんまり余裕がないんですけどポルナレフミニトマトの横にでも植えるつもり。

ふたつめはまだ水の中です。


バジル栽培でよく分からないのが、葉っぱが出てきた当初は売ってるバジルみたいに葉っぱがくるんと外に反っているんですが、だんだん内向きになって来ちゃうこと。
肥料不足とかかなー。きちんと調べてみたいです。

2013年7月30日火曜日

ブラックベリー初収穫&朝顔「ヘブンリーブルー」

ずっと赤いままだったブラックベリー、ここ2〜3日でにわかに黒くなってきました。
まだ下の方は赤っぽかったんですけど触ってみたらポロッと取れたので、食べてみました。

……すっごく酸っぱかったです……。

でもいい香りでした。
黒くなってからももう少し置いておけば甘くなったりするのかなあ。
全部あんな感じだと、生食は辛いかもしれません。まさか酸っぱすぎて鳥も食べなかったのか。

過去の日記を読み返してみたら、6月23日の時点ですでに実がついていました。
黒くなるまでに1か月以上。けっこう気の長い植物ですね。
まだまだこれからの実もたくさんありますが、ラズベリーは実はそこそこついたものの収穫できるまで熟したのはかなり少なかったので、ブラックベリーも一応、数には期待しないでいようと思います。


朝顔も育っていて、いくつか花を咲かせました。
ベランダの柵に誘引させる作戦も微妙ながら成功しています。
微妙というのは、柵が直径4〜5cmと普通に使う支柱よりだいぶ太くて、朝顔が伝いにくそうなのです。風が吹くとすぐ取れてしまいます。
でも朝顔を紐で誘引するのもなんだかなあと思ってそのままにしていたところ、だんだん伝って手すりをのぼってきました。

今育てているのは「ヘブンリーブルー」という品種で、きれいな青い花を咲かせます。
読んだことはないんですけど、曽野綾子さんの「天上の青」というのはこの花に由来しているのだとか。

面白いのは、つぼみの段階では赤っぽくて、咲く時は青。しおれるとまた赤紫になります。pHが変化するんでしょうか。

見つけた時は驚きましたが、小学生の時にも朝顔は育てたことがあるので、この色の変化を見たことがあるかもしれません。単に忘れただけか、その時は違う色の品種だったせいで色が変わらなかったのかは今となってはわかりませんが。
今小学生だったら色の変化を自由研究のテーマにしたら面白そうです。

2013年7月27日土曜日

マンゴーの種

マンゴーの種まきをしてみました。
といってもまだ土には植えていなくて、湿らせたティッシュに包んだ状態ですが。

マンゴーの種を洗っている時に、アボカドが育てられるならこれもいけるんじゃないかと思って育てたくなったんです。

でも平べったくて妙に大きいし、果肉の繊維がなかなか取れないし、むりやり取ったら白い殻に穴が空いてしまいました。
これはもうダメかなあと思ったんですが、一応育てている方がどうやっているのか検索してみたら、この白い殻は剥いていいらしいんです。それから中身だけを水に浸すとのこと。

そ、そんな乱暴な……。
自然界で発芽するときはどうなっているんでしょうか。動物に食べられて果肉は消化されるとしても、この殻まで消化されるとは思えない……。

試しに穴から爪を入れて半分に割ってみたら、中身は茶色い豆のような種でした。

発芽率はかなり悪いみたいです。
しかもこのマンゴーは長い間冷蔵庫に入っていたので、なおさら芽は出ないような気もしますが、このまま捨てればただの生ゴミですし、しばらくはこのまま置いてみようと思います。


いやーしかし、いろんな種があるなあ。
マンゴーはウルシ科なのでかぶれることがある、と聞いたことがありますが、調べてみるとピスタチオもウルシ科みたいです。
てことは、種が半分に割れる殻に包まれてるっていうのが、ウルシ科のそのへんの植物の特徴なんでしょうか。面白いなあ。
本家ウルシの種も見てみたいです(画像検索してもよく分からなかった……)。

2013年7月13日土曜日

姉さん、事件です

暑さでぐったりしていたら間があいてしまいました。

種から育てているミニトマト、「ミニトマトの定植時期は最初の花が咲いたころ」という話を聞いたのでまだ植えていないんですけど、さすがにもう7月だし、せめて植える準備でもしようかと思い、植える予定のプランターを見たところ、ミニトマトが生えていました。

「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!」というポルナレフ状態です。


……なんでこんなことになったかというと、このプランターで去年ミニトマトを育てていて、傷んで落ちた実なんかをそのままにしていたんです。
その種が発芽したんだと思います。


でもちょっと前に見たときは生えていなかったはず。
こんな状況で生えてきたど根性ミニトマトっていうのもあると思いますけど、私が種から育てている苗よりも生育が早く、しっかりと立派に育っています。

育てている苗は過保護なのがいけないのか、ポットで育てていて土が少ないのがいけないのか……。


ど根性ミニトマトが生えてきたプランターには中途半端にしか土が入っておらず、ミニトマトが育つ量じゃなかったので、一度抜いてから土と肥料を足して、植えておきました。

自分で捨てるのは心が痛むけど、もしこの乱暴な植え替えでダメになったら捨てられる、と密かに期待していたんですが、ちゃんと根付いて育っています。
ミニトマト、一度大きくなると強いもんなあ。
なんか情が湧いてきちゃいました。
去年のミニトマト、品種名は忘れましたが美味しかったし(親と同じ味になるかはわかりませんけど)。


ということで、植えようと思って育ててきた苗が家なき子になってしまいました。
どうしよう。

2013年7月3日水曜日

植物の近況(2013年6月つづき)

かなり出遅れましたが、ついに朝顔を植えました。
支柱を立てるのもグリーンカーテン作るのも('A`)マンドクセなので、ベランダの手すりに絡ませてみようと思います。それはそれで風流な気がしますし。

6月のまとめ、書き忘れていた草と、木のぶんです。


●ワイルドストロベリー @5号鉢

相変わらず。ランナーがすごいです。
株を増やす気がないのでランナーは放置or切ってきましたが、このランナーをぜんぶ子株にしたら、「西の魔女が死んだ」のおばあちゃんのワイルドストロベリー畑も夢じゃない気がしてきました。
でも植えるスペースがないので却下。


続いて木。

●庭藤 @5号鉢

花は終了。きれいでした!
一時期アブラムシとアリがすごかったんですけど、落ち着いてきました。
置く場所を変えたのが功を奏したのか、鉢の下にいた虫も見なくなりました。
剪定したほうがいいのかどうか調べ&思案中。


●ミニバラ @5号鉢

まだ花は咲いてはいるものの、新しくつぼみはつかなくなりました。
花が軸から茶色く腐ったようになっちゃうことが多く、ボーリングの原因として「灰色かび病」があげられていましたし、どうやらこれはカビの仕業のような気がします。
茶色くなったものは切っていますが、カビが増えるのを防ぐためには無事に見えるのも切ったほうがいい気がしなくもない。

あとローズヒップはできないっぽいです。
原種に近くないとできないとかあるんでしょうか。


●万両 @5号鉢

白くて小さい花が咲いてきました!
万両というとお正月のイメージがあったので、今まで夏くらいに花が咲くのを変な時期に咲くもんだと思いながら見てきましたが、どうも実が大きくなってくるのが冬で、そのために夏に花を咲かせるのは正しいみたいです。すまぬ万両。


●ブドウ

雨風のせいか2〜3本枯れた、というか姿を消してしまいましたが、また3本芽が出てきました。
秋に蒔いて、種がまだ生きていたのには驚きです。ずっと水分があったので、もう腐っちゃったかと思っていました。
春までに芽を出したものは室内で育ってきたので徒長ぎみですが、最近発芽したものは節間がつまっていて安定感あります。
ブドウの芽を見てたら苔玉作りたくなってきました。けど手入れが面倒らしいので却下。


●ラズベリー @5号鉢

5粒の収穫で終わりました。
花が終わって実が大きくなり始めた段階ではもう少し多かった気がするんですが、鳥か犬に食べられたのかもしれません。
犬が食べられない所に置いたら欠ける実がなくなったので、鳥疑惑が濃厚です。


●ブラックベリー @5号鉢

まだ緑〜紫の実ばかりですが、実がたくさんついているのでわくわくしています。


●カツラ @3.5号鉢

けっこう大きくなってきました。30cmはあるんじゃなかろうか。
一つの鉢に3本植えてあるのですが、予想外に大きくなるのが速く、最初に1本ずつ株を分けておかなかったのが悔やまれます。


●ナギ @3.5号鉢

葉っぱが黄色っぽくなってしまったナギですが、肥料をこまめにあげることを心がけるようにしたら(でも「心がける」レベル)ましになってきた気がします。
てことは肥料切れだったのかな?
これも一つの鉢に2本植えられていて、最初に別々に植えれば良かったなと思います……。

2013年7月1日月曜日

植物の近況(2013年6月)

5月の近況をまとめた時に「月末にまとめる」のをルールにするとさっそく次の月からすっぽかしそうなんて書いたらさっそくすっぽかしました!
気がついたら月が明けていた……。ひと月が早すぎです。
「気が向いた時にまとめることにします」って予防線張っといて良かった。

では6月の近況を、草から。

●バジル @3.5号鉢

草丈が10cmくらいのが2本ほどと、小さいのがちらほら。
株分けしようかなと思っているんですが、大きい2本が隣接しているのでどう分けようか迷います。
1本はそのまま、もう1本は地上部を切っちゃって挿し芽にするのもありかなー。


●シソ @7号くらいの鉢

ヨトウに食べられつつ、こぼれ種から発芽しつつの攻防を繰り返し、大きいもので5cmくらい。結局鉢上げしてません……。
全体的に赤ジソのほうが元気です。


●おじぎ草 @5号鉢

なぜか成長が止まってしまって、まだ3〜4cmです。
鉢を持ち上げると下にダンゴムシやベンジョムシ(って言うのが一般的か分かりませんが、ダンゴムシの丸まらないやつ)がいることがあるので、もしかしたらそれが関係しているかもしれません。
間引きの時にスッと抜けるので、「これが直根性というやつか!」とちょっと感動しました。


●ミニトマト @卵のパック→黒い3号ポット

ポット上げしました。
紫になっちゃった葉っぱは取れてしまいましたが、株全体としては緑になって、今は元気です。
10cm〜15cmくらいに育っています。


●ナスタチウム @黒い3号ポット→5号鉢

鉢の直径よりやや小さめのこんもりした株になっています。
黄色とオレンジの花が咲きました。


●朝顔(ヘブンリーブルー) @黒い3号ポット

まだ鉢に植えてません……。
黄色い葉っぱは取れてしまって、ちょっと弱々しいですが、生きてます。
プランターの準備をせねば。


●ミント

それぞれ相変わらず。
1株、枝をコップに挿しておいたら、日当たりが悪くてにょろ〜んと伸びてしまったのを挿し芽にしたのがあるんですが、それはにょろ〜ん部分は枯れてしまったものの、根元から新しい芽が出てきました。ミント強し。


●ステビア @7号くらいの浅めの鉢

20cm〜30cmくらいに育ちました。
鉢の直径が大き過ぎる気がするんですけど、ステビアを植え替える前にやらなきゃいけないことがたくさんあるので、このまま育ってもらおうと思います。
そろそろハーブティーとかに使ってみたいです。


あんまり肥料をあげていないので、全体的にのんびりって感じです。
でも夏はすぐそこなんですよね。

木については次回!

全然関係ないんですけどブラウザのアップデートをしたら快適〜。

2013年6月28日金曜日

今日のラズベリー&ナスタチウム

ラズベリー3粒収穫です!

朝見た時は3粒ともちゃんときれいな形だったんですけど、このうち2粒は、帰ってきたら何かに食べられたのか半分くらいになってました。
考えられるのは鳥か犬。
もし犬だったら届かないところに鉢を上げればいいので、犬であってほしいところですが、うちの犬はこういう酸っぱい果物を食べないんです。
なのでどっちか断定はできません。

ラズベリーの収穫のタイミングがいまいち分かりません。
あまり力を入れずにぽろっと取れるようになるまで待っているんですが、これだと売ってるラズベリーより色が濃いというか、かなり黒め。
もう少し手前で採ってもちゃんと甘くなってるならその段階で採っちゃってもいいのかな。

ラズベリー栽培の動機、最初は「鉢でラズベリーを育てたい」ということでしたが、美味しい実が収穫できることがわかってみると「ラズベリーをたくさん収穫したい」に変わってきました。
移動とかが大変なのであんまり大きい鉢を使いたくないんですけど、収量を増やすためなら株を大きくするのもあり、かも……(; ・`д・´)


そもそもラズベリーを育てようと思ったのは、「MASTERキートン」という漫画の影響。
主人公のお母さんがイギリス人で、サマープディングというおやつを作ってくれるんです。
スライスした食パンをボウル等の型にはりつけ、中にラズベリーの果肉とジュースを入れて、パンにしみ込ませて固めるというもの。
よく考えるとそこまで美味しそうではないんですが(特に食感が)、お母さんとの思い出や、香りづけにミントを使うといったエピソードがすごく爽やかで、作ってみたいなあと思ってしまいます。

ここで使われる「ペニロイヤルミント」は、実際には「ペニーロイヤルミント」という表記で売られていることが多いです。
これも「MASTERキートン」の影響で育てていますw
普通のミントよりも葉っぱが小さめで、香りも少し違います。地下茎を使って這うように増えます。
どうやって香りづけをするのかがちょっと謎なのと、「食用じゃない」と書かれているサイトがあったのが気掛かりですが、材料がそろったらいつか作ってみたいおやつです。


ナスタチウムも2株目が咲きました。

これはオレンジ。
先に咲いた株も、まだまだ株も葉っぱも小さく、キンレンカのサンドイッチを作るには、まだまだかかりそうです。

そういえば「西の魔女が死んだ」でキンレンカのサンドイッチを作ってくれるおばあちゃんもイギリス人でした。

イギリスって食事があまり美味しくないと聞きますが、物語の中に出てくるエピソードには食欲をそそるものが多い気がします。

2013年6月24日月曜日

勘違いふたつ

初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識 その5・肥料編」をちょっと訂正しました。
本を読んでいたら「遅効性肥料が効き始めるまでのつなぎとして速効性化成肥料を使う」といったことが書いてあって、私は「遅効性」と「緩効性」を混同していたことに気付きました。
「緩効性」はゆっくり効く、「遅効性」は効き始めるのが遅いってことですね。

あと「ミニバラがダブルセンターになった場合、ローズヒップはどうなるのか?」っていう疑問を以前書きましたけど、たとえ花の中につむじが二つあっても、ヒップ部分(花托っていうんでしょうか)が一つならローズヒップは一つですよね。

どっちも気付いてみれば当たり前すぎる……_| ̄|○


ところで、春にタデアイ(藍染めに使うやつ)の種まきをしたんですが、これ、二月近く経つのにさっぱり芽が出ません。
去年買った種で、この植物は発芽率が落ちやすいとは聞いていたんですが、ここまで落ちるものなんでしょうか。数十粒蒔いて一つも発芽しないなんて。
他に何か条件が悪かったのかなあ。

今から間に合うか分かりませんが、気温はさすがにもう問題ないと思うので、もう一度種を蒔いてみようかと思います。
タデアイの生の葉っぱを染色に使うと、いわゆる藍染めとは違うものの、爽やかな水色になってすごく綺麗らしいのです。早く染めてみたい……!

2013年6月23日日曜日

ラズベリー収穫&ナスタチウム開花

ラズベリー初収穫です!
今のところ2粒。まだまだこれから赤くなるよって感じの実があるので楽しみです。

ちょっと前に、近所に生えていたクサイチゴを食べてみたんですけど、これは甘味も味もそこそこでした。
前に育てていたラズベリーも正直なところそんなに美味しくなかったので、市販の実じゃないとこんなものかなあと思っていたのですが、今回のやつはちゃんと甘くて酸っぱくて、ラズベリー味も濃かったです。
冷凍してジャムにするつもりでしたが、生食でこんなに美味しいので、見つけ次第食べていこうと思います。
もぎたてラズベリーを食べられるなんて幸せ。なんという贅沢。
ただでさえ買うと高いですしね!(日々の世話の手間を考えると買ったほうが安い気もします)

熟し次第、鳥がいただきまーすって感じかと思っていましたけど、今のところ無事です。
まだ見つかっていないだけか、それともラズベリーがそんなに好きじゃないのか、どっちなんでしょう。
後者だと嬉しいのですが。

一方、ブラックベリーはまだまだ緑の実ばかり。
こちらも楽しみです。


あと、ナスタチウムも咲きました〜。
5号のスリット鉢に1株育てています。
赤、オレンジ、黄色の3色が混じった種でしたが、黄色い花の株でした。
色によって育ちやすさ・育ちにくさがあったりするんでしょうか。


おじぎ草は2〜3cmからあんまり大きくなりません。枯れる気配もありません。ただ小さいだけ。なんでだー。
園芸店でちゃんとした大きさの苗が100円くらいで売られているのを見ると、ちょっと悲しくなります。
しかしうちの子とよその子を比べるのは良くないですね。


ここのところ雨続きですけど、春に仕込んだあれこれの成果が見えてきて本当に楽しいです。
本格的に暑くなってくると体力というか根性的な問題で世話が手抜きになってくるので……。

2013年6月21日金曜日

ミニバラの花びら内側が黒変

ミニバラの、一番最初に咲いた、一番大きい花。
触っていたら花びらがぽろぽろ取れるので、何だ?と思ってのぞいてみたら、内側、花びらと花びらの間が黒くなってました。

カビが生えたように、黒いモサモサしたものが広がっている感じ。
Σ(・∀・|||)ゲッ!!と思い、(もう茶色くなってきていたこともあって、花がら摘みを兼ねて)すぐ切っちゃったので正体はわからずじまい。
こういう時こそ写真を撮っておくべきですね……orz

検索してみると、「スリップス」という虫ではないか?とおっしゃっている方がいました。
スリップス(アザミウマ)はごくごく小さい、1mmくらいの黒い虫のようですが、今回の黒いのは動いてる感じも虫っぽい感じもなかったんですよね。
画像検索してみてもピンと来ず。

花びらの数が異常に多く、ぎっしり詰まっていましたし、カビが生えちゃったんでしょうか。
でもカビが原因で病気になるというのは出てきても、お風呂のタイルみたいにカビが生えるっていう話は出ない……。
カビがボーリングの原因になる、という話があったので、もしかすると今まで見えなかっただけでカビが生えていたのかもしれません。


それでなくても、この湿気と温度、何かが発生しやすい条件だと思います。
人間も、この時期は体調崩しやすい人が多いですもんね。

できるだけ雨の時は室内に入れるようにしてはいるんですけど、ずっと部屋の中だとどうしても光が弱いですし、朝のうちは曇りで外に出していっても昼に雨が降っちゃったりします。
一時期、ちゃんとした花が咲きそうになったんですが、最近のつぼみはまたボーリングっぽい感じです。となると、やっぱりボーリングには雨が関係しているのかなーという気もします。
いやー、難しいなあ。

前に育てていたミニバラはこういう心配がほとんどなくて、肥料をあまりあげなくても咲いてくれるし、外に放置したままでも元気でした。
丈夫な品種だったんですね。きっと。

2013年6月16日日曜日

源氏物語とカツラと中国語

源氏物語(与謝野晶子訳)を読んでいたら、桂の香りが出てくるところがありました。

「花散里」の巻です。
光源氏が須磨に行く前に女性に挨拶に行くシーンに、「大木の桂の葉のにおいが風に送られて来て、加茂の祭りのころが思われた」ってあるんです。
五月雨の晴れ間とあるので、新暦ではちょうど今ごろでしょうか。

私が桂の香りっていいなあと思ったのも葵祭(加茂の祭り)の時でした。
新暦の5月なので一月前ですけど。

一般的に桂が香るのは落葉の頃らしいですが、なんでこんな時期に香るんでしょう。
仕組みが気になります。
(桂について書く時はいつも「謎です」とか「気になります」で終わってますね……。)


そういえば中国語では「桂」っていうと、木犀とか肉桂(ニッキ、シナモン)のことを指すみたいです。
いずれも香りの強い植物なのが面白いです。月桂樹の葉っぱ(ローリエ)もいい香りですし。

じゃあ日本でいう「桂」は中国語で何ていうのか?と思い、調べてみたら「莲香树」というよく分からない言葉が出てきました。
「莲」は「蓮」(蓬かと思ったら微妙に違う)、「树」は「樹」みたいなので「蓮の香りの木」とか「蓮に似た、香る木」ということでしょうか。中国語は分からないので勘ですが。
でも香りも形もあんまり蓮っぽくはないような……。


ちなみに「桂」を「かつら」と読むのは国訓といって、漢字に(中国での意味とは関係なく)日本独自の読み方をあてたものだそうです。
どういう経緯で木犀やシナモンが「かつら」になったのか分かりませんけど、想像してみると漢字を輸入した当時の知識人の苦労がしのばれる気がします。
金木犀とかシナモンを知らなかったら想像つかないもんなあ。
そこそこ大きくなる木で、香りが強いっていうのがヒントだったんでしょうか。

日本語の「手紙」は中国では「トイレットペーパー」を指すというような、同じような言葉が全然違う意味を持つっていう話はちらほら聞きますが、植物の名前もけっこう違うんですね。
似た言語だからこそ、違う部分はややこしいのかもしれませんね。

2013年6月15日土曜日

ホオノキとタイサンボク

これまた「西の魔女が死んだ」という本に、花がよく似ている木としてホオノキ(朴の木)とタイサンボク(泰山木)が出てきます。

泰山木は公園とかで名前の札がついていますが、そうでない木は朴の木か泰山木か、私には見分けがつきません。
ちょうどよく通る所で、朴の木か泰山木か分からない木が花を咲かせていて気になっているので、両者の共通点と違いについてちょっと調べてみました。


●朴の木

モクレン科の落葉高木で学名はMagnolia obovata(そういえば学名はイタリックで書くものらしいんですけど、学術的なブログじゃないしいいか……)。
日本原産だそうです。

開花は6月で、いい香りがするそうな。
マグノリアって香水によくありますが、あれはモクレンのことだったんですね。
モクレンの香りってあんまり意識したことがありませんでした。

画像を検索して見てみると、葉っぱは大きく、あまり厚くなくて波打つような形。
20cm〜40cmにもなるとか。


●泰山木

これもモクレン科ですが常緑高木で学名はMagnolia grandiflora。
北米原産だそうです。

花は朴の木より大ぶりで、開花は5~7月頃。
朴の木と重なってますね。

いい香りがすると書いてあるサイトがありましたが、私は意識したことがありませんでした。
ですが、なにしろ香水に使われる花の香りが分からない私なので当てになりません。

葉っぱは15cm〜20cmと朴の木よりは小さめ。
細長くて表面はつやつやとした光沢があり、裏には毛が生えているので表とは色が違うそうです。



ということなので、区別する場合は
  • 秋に落葉したら朴の木
  • 葉っぱが大きくて波打っていたら朴の木、細長くてつやつやして表と裏で色が違っていたら泰山木
って感じですかね。
葉っぱの違いは分かりやすそうです。


私がよくみるのは細長くてつやつやしている葉っぱをつけた木なので、泰山木みたいです。
あんまり香りは感じないんですが、よく香る時間帯とかあるのかなあ。

朴の木を育てて、自宅産の葉っぱで朴葉味噌とか最高、と思ったんですけど樹高30mになるとか書いてあったのでちょっと無理かな……。
外で食べるか、葉っぱを買うかしたほうが良さそうです。

2013年6月12日水曜日

通販で苗を買う

通販で苗を買うって、届く途中に箱の中でぐちゃぐちゃになっちゃったり、そもそも苗を直接確認できないから変な苗が届いたりするんじゃないの?というイメージを抱いていたんですけど、思ったほどでもなかった、というか苗のネット通販面白いかもしれないと思ったので雑感をまとめておきます。

といっても、まだ数回しか通販を利用したことはありません。
なので、とても一般化できるものではないと思います。
たまたま全部当たりで、まだ外れを引いたことがない可能性もじゅうぶんありえます。


まずは利用する前に気になっていた、梱包と苗の質の2点について。

 ●梱包

梱包は問題ないお店ばかりでした。
ポットはきちんと固定され、かつゆとりをもって梱包されていたので、苗のダメージはほとんどなかったんじゃないかなと思います。
宅配業者の方も丁寧に運んでくださった印象。
発送から受け取りまで2〜3日だったので、水切れの心配もありませんでした。

苗の通販ってネットが普及するずっと前からあったはずなので、そのへんのノウハウはとっくに確立されているんでしょうね。


●苗の質

1つのお店をのぞいて問題ありませんでした。

ですが、元気な苗が届いたところでも、サイトに出ている写真よりは小さめのことが多かったです。
これは生き物相手ですし、苗を買う時期によってもある程度仕方ないことかなーとも思います。


例外の1つのお店からは、写真よりだいぶ小さめの、根腐れ寸前みたいな苗が届き、その後すぐダメになってしまいました。

これも、もしかしたら苗を買う時期が悪かったのかなと思います。
時期外れで、育ちの悪い苗しか残ってなかったとか(それを売ってしまうお店の是非は抜きにして)。

私の植え付けや世話がまずかった可能性も大いにあります。
このお店はそうではありませんでしたけど、育て方のプリントをつけてくれるお店もあります。


というわけで、この2点に関しては概ね問題ありませんでした。


●注意すべき点

過去数回の経験から、(半ば無理やり)気をつけたほうがいいと思う点を挙げるとすると、
  • 苗を仕入れて売っているお店より、育てている業者さんから直接買うほうが、いい苗の確率が高い気がする

  • 大きくなってからじゃなくて、苗の写真が見られると、苗の状態が予想できるのでちょっと安心(それでも全く同じものが届くとは限りません)

  • 苗を買う時期を考える(旬のほうがいい苗が手に入りやすいかも)

  • 時間指定サービスを利用するなどして、受け取りまでに時間をかけない

  • 過去に買った人のレビューが載っているサイトなら、特に評価の悪いものを参考にする

  • そもそも通販でしか買えない(近所に売っていない)植物が、自宅の気候に合うかどうか、自分の手に負えるかどうか考える

という感じでしょうか。
あくまでもド素人の感覚に過ぎませんが。

特に最後の点は、通販で買ったわけではありませんけど、マングローブを枯らした自分への戒めとして心したい点です。個人的には。

もちろん、一般的じゃないだけで育てやすい植物っていうこともあると思います。身近すぎてかえって苗は売ってないとか。

2013年6月7日金曜日

ミニバラのボーリング&ダブルセンター疑惑、その後

長らくつぼみのままだったミニバラ、開花し始めました!(∩´∀`)∩ワーイ
つぼみがちょっとずつちょっとずつ開いてきたので、いつが開花か、もはやよくわかりません。

最初の3つくらいは、ミニバラにしては妙に大きい、花びらぎっしりの、色も濃いめの花なんですが、それ以降は去年買った時と同じくらいの大きさ・色になってきました。


●ボーリング疑惑

去年の秋はほとんどが「ボーリング」とやらになり、つぼみのまま枯れてしまったので心配していました。
ですが今回のこの最初の3つは、花びらが多すぎるせいかちゃんとした開花ではないものの、なんとか開こうとしている感じ。

雨が降ったら軒下もしくは室内に入れる作戦が功を奏しているんだったら嬉しいです。

といっても完全に雨を避けきれているわけでもありませんし、梅雨に入って雨の機会も増えてはいます。
それにも関わらず、後から育つつぼみほどボーリングがひどくないということは、やっぱり肥料が遅すぎたのが原因なのかなーという気がします。
次回は(忘れなければ)気持ち早めにあげようと思います。


●ダブルセンター疑惑

この最初の3つのうち一番大きいものは、つむじがふたつある「ダブルセンター」になっているのではないかという疑惑がありましたが、開いてきた花の中をのぞいてみると、つむじはひとつみたいです。
開きかけの時にたまたまふたつに見えただけ、という感じなんでしょうか。それとも直ってくるものなのかな。

ダブルセンターだとローズヒップはどうなるのか気になっていたので、少し残念といえば残念です。
……そもそも今まで花がらは全部取ってきたので、ローズヒップができる品種かどうかもわかりませんが。
今回は花がらを残しておいて、ローズヒップができるかどうか試してみようかなあ。


毎日毎日様子が変わってくるので、今まで写真を撮ってこなかったのがちょっと悔やまれます。
あとこういうふうに問題解決に向けて試行錯誤するの、うまく育ててあげられなくて植物に申し訳ない反面、楽しいです。
これがバラの魅力なんでしょうか。こわいこわい。

2013年6月2日日曜日

植物の近況(2013年5月つづき)

この土日は紫になっちゃったミニトマトのポット上げと、黄色くなってきたナスタチウムの鉢上げをしました。
土の準備がきちんとできなくて、前の土を目の粗いふるいにかけただけの使い回しの土ですが(※)、ちゃんと育ってくれますように。


(※)土の再生
本当は、
  • 目の粗いふるいにかけて前の植物の根っこや鉢底石を取り除く
  • 目の細かいふるいにかけて「微塵」と呼ばれる細かすぎる土を取り除く
  • 消毒する
  • 土壌改良剤なんかを混ぜる
というプロセスを経てから使うものなのだそうです。


さて、もう6月になっちゃいましたが、5月の近況に書き忘れている植物があったので追加しておきます。


●カツラ @3.5号鉢

去年の夏に庭藤と一緒に買いました。
これも盆栽の苗として売られているものを買ったので、最初は高さ10cmくらいでした。
今年はその1.5倍から2倍くらいになって、枝も葉っぱもたくさん出ています。

せっかく盆栽用として売られていたのをそのまま育ててしまうのは、もったいない気もします。
ですが盆栽をやるほどのスキルもないので迷います(始めてみないとスキルも身に付かないのでしょうけど)。

桂の、あの甘い香りがかぎたくて買ったのですが、去年は無臭でした。
今年はいい香りが出るといいなあと思います。
が、どういう条件であの香りが出るのか、本当に謎です。
株の大きさとか、株が傷ついたときだけとか、そういう条件があるんでしょうか。


●ナギ @3.5号鉢

これも庭藤、桂と一緒に買いました。
葉っぱの先が黄色くなっていて、若葉だからかなーと思っていたのですが一向に緑にならないので、肥料切れか根詰まりのどっちかな気がします。
鉢底から根っこが出たりはしてないので、肥料切れかなあ。
思い出した時にしか肥料をあげない悪癖もどうにかしなくては……。

梛の葉脈は網目状ではなくて、単子葉類みたいに縦に並行に通っています。
そのため2枚にちぎりにくいので男女の契りのお守りになるとか、また「凪」に通じるので船旅の安全のためのお守りになるとかといった謂れがあるそうです。
北条政子も持っていたとかなんとか。
こういう、プラスアルファのある植物に弱いです、私。


葉っぱをお守りにするというと、「ヴィーナス&ブレイブス」というゲームに「クガイブナ」の葉のお守りが出てきました。
ブナの一種だと思うんですが、検索してみてもゲームのことしかヒットしないので架空の植物っぽいです。
ゲームの中ではこのお守りがかなりいい味出してます。

2013年5月31日金曜日

植物の近況(2013年5月)

今育てている植物の近況をばばっとまとめてみます。
月末でちょうどいいなと思ったのですが、「月末にまとめる」のをルールにするとさっそく次の月からすっぽかしそうなので、気が向いた時にまとめることにします。

まず草から。
思い出した順です。

●バジル @3.5号鉢

2枚目の本葉が出てきたところ。
まだ草丈2〜3cmくらいなんですが、こんなに小さいのにもうバジルの香りがします。
まだポット上げはしていません。
というか、しばらくはこの鉢のまま育てて適当なころに株分けすればいいかという気になってきました。


●シソ @7号くらいの鉢

ヨトウムシ(仮)にいくつか食べられましたが、こぼれ種からどんどん発芽してきています。
やっと本葉が出た、というところ。


●おじぎ草 @5号鉢

本葉が出てきました。
もうおじぎをします。
適当にバラバラと種を蒔いたせいで混み合っているところとそうじゃないところがあるので、混み合っているところはそろそろ間引きをしなきゃなーと思っています。


●ミニトマト @卵のパック

2枚目の本葉が出たところです。
ですがまだ卵のパックに植えているせいか、紫になったまま成長が止まってきてしまいました。
この土日でポット上げしようと思います。


●ナスタチウム @黒い3号(たぶん)ポット

2枚目の本葉が出たところですが、ポットの中で葉っぱが黄色くなってきてしまいました。
土とか養分が足りてないのかなと思うので、これもポット上げしようと思っています。


●朝顔(ヘブンリーブルー) @黒い3号(たぶん)ポット

2枚目の本葉が出たところ。
これもナスタチウム同様、ちょっと黄色くなって成長もゆるやかになってきた気がします。


●ミント

いくつかの鉢にミントもあります。
種から育てているのはペパーミントですが、挿し芽としてもらってきたやつもあって、もはや種類がわかりません。
全体的に根詰まり状態なのでなんとかしようと思います。


●ワイルドストロベリー @5号鉢

苗を買ってきてから2年目。今年も元気にランナーを伸ばしています。
花を咲かせる気配なし。


●ステビア @7号くらいの浅めの鉢

地上部が枯れちゃったのを切り戻したら復活したステビア。
買ってきて2年目ですが、去年買った直後にも湿気が多かったのかやっぱり枯れてしまって、それも切り戻しで復活させました。強し。
直径10cmくらいのこんもりした株になっています。
余ってた鉢に植えたので、これがちょうどいいサイズかは分かりません。
できればもうちょっと小さくしたいところ(実際もう少し小さめで大丈夫な気がします。でも草丈が高くなるので、深さは必要かなーと思います)。

ハーブティーに入れたらいい感じに甘くなるんじゃないかと思って買ったのですが、私あんまりハーブティー飲まないんでした。
そのせいでもっぱら観賞用になってしまい、なんか申し訳ないので今年はきちんと活用しようと思います。


つづいて木です。

●庭藤 @5号鉢

赤い方が満開になり、白い方も咲き始めました。
鉢の下に1cmくらいの小さいムカデみたいな虫がいることがあるので、スリットから中に入っている可能性がないとも言えません。
頻繁に場所を変えるようにはしていますが、植え替えの時に何か対策をしなければと思っています。


●ミニバラ @5号鉢

ボーリング状態になっていたミニバラは、雨の日には軒下に入れるようにしているせいか、まだ咲くには至っていませんが、「咲いてあげてもいいのよ……?」という感じに花がほころび始めてきました。

ですが一番大きいつぼみは、花の中に二つつむじがある状態。
「ダブルセンター」というもののようで、よくあることだそうです。
病気ではないっぽいので、あんまり気にせず観察を続けていこうと思います。
バラ愛好家からはあんまり好まれないみたいですが、病気じゃないのにいろんな咲き方をするのは面白いなーとも思います。

また、色も去年苗を買ってきた時より濃いです。
去年の秋と同じくらい(一般的に、秋の方が色が濃くなるらしいです)。


●万両 @5号鉢

実は万両もあります。品種名は分かりませんが、赤い実が生るオーソドックスなやつ。
これは3年目くらい。
肥料や水をやり忘れることもありますが、それなりに順調に育っています。
その丈夫さ故に、他の植物に私の関心を取られている気がしないこともないので、もうちょっと気にかけてあげなくては。


●ブドウ

去年の秋に種を蒔いて、2枚目の本葉が出てきたところ。
春まで鉢を室内に置いていたせいか、徒長ぎみな気がします。
今のところは自立していますが、いつ支柱を立てたり誘引したりすればいいのか謎。
でもその前に鉢上げしなくては。


●ラズベリー @5号鉢

買ってきてから今年で2年目。
肥料をあげるのが遅かった気がしますが小さい花をいくつも咲かせてくれて、今緑の実が大きくなってきています。


●ブラックベリー @5号鉢

ラズベリーと同時に買ったのでこれも2年目。
1本メインの枝がしょろんと伸びていて、どこかに誘引しないといけないらしいのですが、まだベランダによりかからせている状態です。
今つぼみをつけています。


ベランダにごちゃごちゃと鉢を置いている状態ですが、こうして書きだしてみるとけっこうありますね。というか節操なし……。

何も考えずにラベルをつけまくっていたら「ラベルの文字数多すぎ、200文字以内にして(たぶん半角換算)」と言われました。
次回からは近況まとめは2つにわけないといけないかもしれませんね。

2013年5月29日水曜日

ノイチゴ、キイチゴ、ヘビイチゴ、とか

母と話していたらヘビイチゴとクサイチゴを混同しているみたいで、私はそのへんわかってるからねと思っていましたが、改めて整理してみると○○イチゴというのは意外にややこしいことがわかりました。人のこと言えません。


●イチゴ

一般的に食べられているのは「オランダイチゴ」というバラ科の多年草。
生物の授業では栄養生殖(種でなく親株の根・茎・葉など栄養器官から分かれて子株ができる)を行う生物の代表例として習うように、種を作る他、ランナーと呼ばれる茎を伸ばし、その先で根を張ることで殖えます。
ストロベリーポットという、ポケットのついた縦長の鉢にイチゴを植えるのは、ランナーをポケットに誘引するためです。
白い花が咲きます。


●ノイチゴ

辞書を引くと「バラ科の草本のうち、山野に生え、イチゴ状の果実をつけるものの総称」って載っているんですが、実際には木本であるキイチゴも含めて使われることが多い呼び方みたいです。


●ワイルドストロベリー

私は「ノイチゴ」ってワイルドストロベリーの和名かと思っていましたが、こっちはエゾヘビイチゴ。
といってもヘビイチゴはバラ科キジムシロ属(またはヘビイチゴ属)、エゾヘビイチゴはバラ科オランダイチゴ属らしいので、ヘビイチゴというよりはイチゴの仲間ですね。

何年か前、ワイルドストロベリーを育てて実が生ると幸せになれるとか、恋人ができるとか言われていましたが、私のワイルドストロベリーはランナーを伸ばしまくるだけで花を咲かせようとしません。
なんでですかね。リン酸が足りないのかな。
これも「西の魔女が死んだ」という本に出てきて、ワイルドストロベリーを使ってジャムを煮るのを私もやってみたいと思って育てているのですが、何せ実が生らないので実現していません。
もはや実が生ること自体が幸せって感じもしなくもないです。

ワイルドストロベリーも白い花が咲きます。


●キイチゴ

バラ科キイチゴ属の植物の総称で、オランダイチゴが草なのに対し、キイチゴは木、低木に生ります。
キイチゴ属にはラズベリー(フランボワーズ)やブラックベリーが含まれます。


クサイチゴ

件のクサイチゴは、「草」とついてはいますがキイチゴの仲間で、食べられます。
草丈(?)が低いためにクサイチゴと呼ばれるみたいです。
ラズベリーに似た赤いつぶつぶした実が生ります。草むらなんかに生っているのを見つけると、ちょっとお得感があります(周辺が犬のお手洗いになっている可能性を考えると、食べてみる勇気は出ませんが)。
これも白い花が咲きます。


●ヘビイチゴ

上記の通り、バラ科キジムシロ属(またはヘビイチゴ属)の植物。
クサイチゴと違って、これは草本で、食べることはできません。毒はないそうですが、少なくとも美味しくはないと思います。でもローションを作るのに使えるとか何とか。
これは黄色い花が咲きます。


ヘビイチゴという植物を私に教えてくれたのは母なのに、とちょっと切なくなりましたが、「ある時期興味を持っていることにはその時期限定ですごく詳しくなるけど、その時期をすぎると忘れる」というのは私にもあるので、親子だなあ……という感じです。
あの時期は雑草が母のマイブームだったのかもしれません。

2013年5月27日月曜日

ニワフジに関するジレンマ

私のかわいい紅白の庭藤が咲き始めました!

藤といってもいわゆる垂れ下がって咲く藤ではなく、
藤といっても蔓を伸ばして育つわけでなく、
藤といっても藤色というより赤紫に咲く藤なんです(赤の方)。
藤とは種類が違うみたいです。

盆栽に使われることの多い植物みたいで、私も盆栽用の苗を売っているお店で買いました。
赤っぽい色が綺麗で買ったんですけど、今にして思うと萩とイメージが重なってたかなという感じがしなくもありません。いや、かわいいのには変わりがないんですけど。


この苗、買ってきた時はちょっと粘土っぽい土に植えられていたんです。
でも移植が苦手なことで(私の中で)有名なマメ科だし、買ったのが夏で休眠期はまだまだ先だし、と思ってそのまま鉢に植えちゃったんですよね。

ですが最近「粘土っぽい土は一度乾くとギュッと堅くなって根を伸ばしにくくなるから、根を洗ってから植えるといい」という話を耳にしまして、ちょっとドキドキしているんです。
(これは1mくらいある果樹を買った時の話らしいので、粘土っぽい土に植えられた苗を買ったら絶対こうするべきっていうわけじゃないのかもしれません)

言われてみると土はあんまり水を通さないし、堅くて植物が辛そうに見えなくもない。
でも相手はマメ科ですよ。
土を換えたほうがいいのかなとも思うけど、根っこを洗ってダメにしてしまったらと思うと手を出せません。

しかし藤の育て方について検索してみると、粘土っぽい重い土の方が藤は好き、って書いてあるサイトが出てくるんですよね。
これを庭藤に適用していいのかわかりませんけど。
となるとこの堅い土が合ってるのかなあとも思える。

いずれにせよ今は開花期で植え替えはしないほうがいいと思うので、鉢増しをする必要が出てくるまでは保留にしようかと考えています。
それまでに情報収集せねば。

一番いいのは苗を買ったお店に聞いてみることですかね。
遠方なんですけど連絡してみようかなあ。


藤といえば、藤棚の藤も好きなんですけど、山で木にからまって咲く藤も野生味があってかっこいいと思います。
あ、でも盆栽の藤も素敵だな(盆栽って根っこいじりの極みって感じがするんですが、マメ科の盆栽ってそういう観点から考えるとすごいですね。というよりも、私が思ってるほどマメ科の根っこって弱くないのかもしれませんね)。

「山藤」って、山に生えてる藤のことを言うんだと思っていたら、そういう種類があるそうで、人の手で育てられている藤とは違うんですね。

しかも普通の藤と山藤では蔓の巻き方が逆という噂。
蔓は臨機応変に伸ばして巻いているんだと思っていたので、向きが決まっているとは意外でした。
たしかに、少なくとも同じ種の中では巻き方を統一しておかないと、絡まった時に共倒れになりそうです。

2013年5月26日日曜日

ミニトマトの茎が紫に

本葉がだいぶ大きくなってきたミニトマト、茎と葉っぱが紫っぽく、どす黒くなってきてしまいました。

低温とか肥料不足のときにこうなり、もっとひどくなると葉っぱがぽろぽろ取れてきてしまいます(具体的には、リン酸が足りない時にこうなるらしいです)。

今回は肥料不足ですね。
低温ではないと思いますし、何といっても肥料をまだあげていないので。
卵のパックに種を蒔いて芽が出て3週間、元肥入りの土を入れたとはいえ、そりゃあ養分もなくなるだろう、というかそもそも土が足りてないだろう、という感じです。
根っこが伸び放題で見るからに窮屈そうですもん。
早いところポットに上げてあげなくては。すまぬミニトマト。

根っこがどう伸びているか分かるのは、卵パックを使う楽しさのひとつかなあとも思います。と言ってもパックで育てられるのは最初のうちだけですけどね。

平鉢なんかに種を蒔いてポット上げする時はどれくらいの土と一緒にポットに移せばいいのか迷ってしまいますが、卵のパックだとプラグトレーみたいで分かりやすく、少ししか育てない人には本当に便利だと思います。


根っこの張り方が見えるというと、透明なゼリーの中でアリを飼って、巣を作る様子が見られるというのがありますが、あれの植物バージョンがもしあったら面白そうだなあと思います。やろうと思うとハイドロカルチャーとか水耕栽培になっちゃうんですかね。

そういえば朝井まかてさんの「花競べ」という時代小説に寒天に植物を植えるという話がありました。
そのへんの考証はかなり凝った小説っぽい感じがしたので、寒天で育てるのもできなくはないのかもしれません。
いろいろ工夫する必要があるとは思いますが、いつかやってみたい気もします。


ポット上げや小さい鉢の世話は、新聞紙なんかを敷けば夜に部屋の中でもできるのが好きです。
テレビ見ながらちまちま苗をいじるのは非常に楽しい。
……地味ですね、我ながら。

部屋の中で土いじりをしているとちょっとナウシカ気分ですが、あのナウシカの地下室って、水はともかく光はどうやって確保してるのか気になります。あんまり明るそうに見えなかった気がします。
腐海の植物はあんまり明るくなくても大丈夫なんでしょうか。
あの部屋でナスタチウムなんて育てようものなら、きっと徒長路線まっしぐらですね。

2013年5月23日木曜日

初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識 番外編・種の保管について

種まきシーズンが終わると、「また種を余らせた……」ということに気付きます。
翌年に持ち越すことになるのですが、そこで気になるのが種の保管方法について。

私は残した種は袋のまま、開け口をテープで密閉し(きちんと閉めるためには切り口は出きるだけ平らに。はさみで開けるようにしています)、箱の中に入れて、涼しくてあまり気温の変化のなさそうなところに置いています。
今のところ発芽率の変化は、きちんと数えているわけではないので体感ですが、2年目まではあんまり気になりません。3年目のバジルの発芽率がちょっと落ちたかな、という感じ。

一応種にとって良さそうな方法を考えた結果ですが、初心者の素人ですからこれが最良の方法ではないと思います。
というわけで、種の保管方法についていろいろ調べつつ考えてみたいと思います。

前提として、種は新しいほうがよく、古くなるほど発芽しにくくなります。
ですが種の寿命は植物によってそれぞれで、1〜2年でダメになってしまうものもあれば、かなり長期間保存できるものもあるそうです。
大賀ハスなんて縄文時代の種から発芽したらしいですもんね。

種の保管について考えるといいんじゃないかなと思うのは、「発芽の条件」と「自然界での状態」。

種まき編に書きましたが、発芽の条件は
  • 酸素
  • 温度
  • 光(ものによる)
です。
なので、これを反面教師にして逆のことをすれば発芽が防げるんじゃないかと。つまり、
  • 乾燥させる
  • 密閉する
  • 低温に保つ
  • 暗いところで保管する
私の「袋のまま密閉して冷暗所で放置」作戦はなかなかいい線いってるんじゃないでしょうか。

乾燥については、シリカゲル(青と透明のつぶつぶ)や生石灰(海苔とかおせんべいとかに入ってる白い袋)といった乾燥剤を使うといいみたいです。
(生石灰といえば、土に混ぜる石灰の代わりに使えるという噂を聞いて気になっています。ただ、生石灰はそのまま水を含むと発熱するので扱いには注意が必要です。)

あんまり水分抜きすぎると良くない気がするんですが、どうなんでしょう。
乾燥剤くらいだと心配するほど水分抜けないってことですかね。


「低温に保つ」ということで、冷蔵庫・冷凍庫に入れると良いとも言われているみたいです。
ですが、家庭用の冷蔵庫に入れて急激に冷えるときの温度差や、扉を開けたり閉めたりするときの温度の上下が種にとってどれくらいのダメージになるかはちょっと分かりません。
特に冷凍庫に入れる場合は、種の中の水分が凍ると体積が増えて種が割れてしまったりする可能性があるので気をつけたほうがいいと思います。

また、休眠打破のために、一定期間低温にさらされること(人為的にやると「低温処理」)が必要になる植物もあります。


あと「自然界での状態」というのは、主に自家採種した場合についてです。
自然では種が土に落ちた後、土の中で温度・湿度等の条件がそろうまで待っていることが多いと思うんです。
だから種を採ったらそのまま蒔いてしまって、水をあげながら春まで待つのもありかなと。ちょっと気が長い話ですが。

うちでは秋にいただきものの巨峰様の種を蒔いたところ、ちゃんと春に発芽してくれました。ちなみに秋のうちに発芽したのもありましたが、冬に枯れてしまいました……。
でも40粒くらい蒔いて、今本葉が出るところまで育っているのは10本くらいなので、もっと効率良くする方法があるかもしれませんし、この方法だとこれくらいがせいぜいかもしれません(そもそも私の管理が適当だったという可能性も)。植物が作った種が全部発芽してすくすく育つって自然にはあり得ませんから。

種苗メーカー製の種って、発芽率を上げる工夫がされていると思うんですが、具体的にどんな処理なのかちょっと気になります。


ブログを始めてから少なくとも1か月は、知識の整理も兼ねて毎日更新することを目標にしてきました。そして4月24日から1か月、今日までなんとか続けることができました。

ブログ2か月目に突入です。
が、これから少し忙しくなるのと、知識の整理は一段落ついたかなという感じがするので(また思いついたら書きますけど)、毎日更新するのはひとまずお休みにして、これからはマイペースに書いていこうかなと思います。

私しか見ていないようなブログですが、これからもどうぞよろしくお願いします。

2013年5月22日水曜日

ミニバラのつぼみが開かない(ボーリング?)

最近いろんな所でバラが咲いていて、眼にも嬉しいし香りも素敵で幸せです。

……なのに私のミニバラは咲いてくれません。

去年の春買ったので今年で2年目。
品種名は分かりませんが、黄みがかかった淡いピンクのミニバラで、超かわいいのです。

バラの育て方を調べつつ教わりつつ世話をしたところ、沢山つぼみをつけてくれました。
そのうちのいくつかが膨らんできて、もうすぐ咲くかなーってところで止まっているんです。
実は去年の秋もそうでした。
シーズンの最初のころについたつぼみは咲かないまま枯れてしまって、終わりかけになって小さい花がちょろっと咲きましたっていう感じ。


この「つぼみが咲かないままダメになってしまう」問題、調べてみると「ボーリング」っていうやつみたいです。

原因としては
  • 肥料が足りない
  • 肥料が多すぎ
  • 雨に当たった
  • 灰色かび病(雨が原因で発生しやすい)
  • 気温が低い
といった説があるそうな。
品種も関係していて、花びらの数が多くてゴージャスな花ほどなりやすいとか。


肥料は多いのが悪いのか少ないのが悪いのかどっちなんだって思いますが、つぼみは花びらが中にぎっしり詰まってそうな感じなので、どっちも納得できる気がします。
肥料不足ならつぼみを沢山つけたけど咲くエネルギーがなくなっちゃった、肥料過多なら花びらを作り過ぎちゃってうまく咲けない、みたいな感じですかね。いや、想像ですが。

剪定・寒肥が2月下旬とちょっと遅かったので、肥料が余計に残ってるっていうのはありそうです(本来は2月上旬くらいまでの休眠期のうちに終わらせるべきっぽい)。

雨問題については、基本的に雨ざらし、雨が降ったら「水やりしなくて大丈夫だ、ラッキー」くらいにしか思っていなかったので、ごめんなさいと言うしかありません。

病気になってる感じはないので、灰色かび病の線はないと思います。

低温は、ちょっと前までは寒かったりしましたが、ここのところ暖かかったのでクリアしてるんじゃないかなーと思います。
ですがバラ的には寒かったのかもしれませんし、いつの気温が関係しているのかもわかりません。

すぐ何とかできるのは雨ですね(こういうとき鉢植えだと気楽)。
気温はこれから上がりますし、肥料分も減っていきますから、様子を見ながら咲いてくれるよう祈りつつ、雨が降ったら軒下に入れるのを頑張ろうと思います。


こういう、世話が育ちにダイレクトに反映される植物って難しいですが、手応えもあるのでバラにはまってしまう人の気持ちが分かる気がします。

2013年5月21日火曜日

連理の枝

「連理の枝」ってご存知でしょうか。

夫婦の仲むつまじさのたとえとして、「比翼連理」という言葉がありますが、このもとになったやつです。
「比翼の鳥」は、ひとつの翼とひとつの眼を持つ二羽の鳥がくっついて、いつも一緒に飛んでいるというもの。
「連理の枝」は、別々に生えている二本の木がくっついて、一本になったもの。

「長恨歌」に出てくる言葉として有名、というより源氏物語に引用されている言葉として知られています。

長恨歌は白居易の詩で、玄宗皇帝と楊貴妃がテーマ。
玄宗が楊貴妃を愛するあまり政治が乱れ、反乱が起きて楊貴妃と離れ離れになってしまいます。
やっと見つけたと思ったらもう楊貴妃は亡くなっていて、かつて愛を誓い合ったときの言葉として「比翼の鳥」と「連理の枝」が出てきます。

そもそも楊貴妃は玄宗の息子の奥さんだったっていうんだからすごい話です。まさに傾国の美女。さぞかし美人だったんだろうなあ。

源氏物語では、光源氏の父である桐壺帝が、母である桐壺更衣(更衣なのであんまり身分が高くない)を寵愛するあまり、更衣は他の女御(身分が高い)なんかから反感を買って壮絶ないじめに遭い、早世してしまいます。
この二人のかつての様子を表す言葉として「比翼の鳥」「連理の枝」が使われているんです。

原作の方はきちんと読んでないので分かりませんが(一番最初の桐壺で挫折するパターン)、「あさきゆめみし」ではやたらと光源氏が女性を口説く際に使っていた記憶があります。


比翼の鳥はいるわけないし、連理の枝も想像上のものでしょと思ったら、こっちは本当にあるんです。

日本各地にあるみたいなんですが、私は下鴨神社と京都府立植物園で見たことがあります。
どっちも枝というか、幹がくっついた感じでした。


下鴨神社の方は、摂社の相生社にあり、「連理の賢木」と呼ばれています。
昔からずっとあって、枯れると新しいのが糺ノ森のどこかに生えてくるらしいです。ミラクル。
今の代のはそれほど太くなくて若そうでした。
何の種類かっていうのはちょっと分かりませんでしたが、賢木っていうくらいだから榊でしょうか。


京都府立植物園の方はわりと大きめで、モミとムクノキがくっついたものだそうです。
モミはマツ科モミ属で、ムクはニレ科ムクノキ属。科が違っていてもくっつくんですね。
記憶が定かではありませんが、森の中、池の近くにあった気がします。看板が出ていてかなり分かりやすかったです。


京都府立植物園は、川端康成の「古都」にも出てきます。
この作品も例によって途中で挫折しましたが、北山杉が出てきて花粉症持ちにはちょっと辛かった覚えがあります。読むだけであんなにムズムズしたのは初めてでした。


話は変わりますが、「比翼の鳥」について調べていて「アンドロギュノス」を思い出しました。
人間はかつて男と女がくっついた姿をしていたが、傲慢ゆえにゼウスを怒らせてしまい、二つにわけられた。それ以来、男と女はかつての半身を求めて恋しく思う、みたいな話だったと思います。
プラトンの「饗宴」に出てくるらしいです。聞きかじりなので詳しいことは分かりません。
アンドロギュノスも歩きにくかったりしないのかちょっと疑問ですが、比翼の鳥は息を合わせないと飛べない気がするので、たしかにこっちの方が大変そうです。仲良くないとやってられませんね。

2013年5月20日月曜日

園芸を始めようと思ったきっかけ

昔の園芸ノートを見ていたら、植物を育てようと思うきっかけとなった、小説の引用を見つけました。

これを書いた時点ですでに園芸ノートを作っているので、まったく家に植物がない状態ではありませんでしたが、「園芸をきちんと趣味にしてみようかな」と思うきっかけのひとつにはなりました。

以下、吉本ばなな(現よしもとばなな)「キッチン」 からの引用です。

本当にひとり立ちしたい人は、なにかを育てるといいのよね。
子供とかさ、鉢植えとかね。
そうすると、自分の限界がわかるのよ。
そこからがはじまりなのよ。

小説に出てくる男の子の元お父さんで現お母さんの、えり子さんという人の言葉です。
小説の筋はほとんど覚えていませんが、この人はキャラが濃くて覚えています。
よしもとばななの本はそれほどたくさん読んだわけではありませんけど、植物と共存している人が多く出てきますね。
このえり子さんの台詞も、鉢植えに水をあげながらのものだったと思います。


小説の一節をノートに書き写すなんて、ちょっと自己陶酔的だなあと今は思いますけど、当時ちょっといろいろと辛い時期で、この一節が妙に心に残ったんです。

今の私にとって園芸をやるのは「自分の限界を知る」ためというより、生命の営みの尊さが感じられるからと言ったほうが近い気がします。
……なんかかっこつけすぎですね。
あとは理科の実験的楽しさ、花を咲かせたり収穫したりする時の達成感がやみつきになるっていうのもあります。


ガーデニングが趣味です(ガーデンでは育てていないので、実際にはベランディングですが)、植物が好きですって言うと、人畜無害な、のほほんとした印象を持たれることが多い気がしますが、実際植物を育てていると色々と取捨選択を迫られる場面もあるわけで、のほほんとしてばっかりもいられません。
なので、そういう辛さというか厳しさが作品に描かれていると嬉しくなります。

こういう辛さ・厳しさを味わうのも、えり子さんの言う「自分の限界がわかる」っていうことなんでしょうか。


園芸ものの本についても、思い出してみるといくつかありそうな気がしますし、これからも探したいので、整理を兼ねて感想文みたいなものを書いてみようかなと思います。

2013年5月19日日曜日

オジギソウの基礎知識

おじぎ草もちょっと前に発芽しました!

5月3日に種を蒔いて、12日に発芽したので9日かかったことになります。
バジルがなかなか発芽しなくてやきもきしていましたが、おじぎ草のほうが長くかかっていたんですね。

小学校のプランターに植えられていて、お辞儀をさせまくった覚えがあります。
童心にかえってまた愛でようと思い、去年種を蒔いたのですがあまり大きくならないうちにダメにしてしまい、今年もリベンジしています。

というわけで、おじぎ草についてもまとめておきます。
発芽してからまとめるのは、はりきってまとめてから芽が出なかった時にテンションが下がるからです。


●オジギソウ

(眠り草)

基本情報

マメ科ネムノキ亜科オジギソウ属
ブラジル原産(高温で乾燥した土地)
一年草(本来は多年草だが日本では越冬できない)
草丈は20〜30cmくらい
学名はMimosa pudica。一般的にミモザというと黄色い花が咲くミモザアカシアですが、本来はオジギソウ属のことを指すみたいです。


種まき・植え付け

発芽適温が25℃前後と高いので、5月に入ってから蒔くようにします。
種の皮が固いせいかあんまり発芽率が高くないような気もします。

草丈はそれほど高くないのですが、横に広がります。
その分根を張るみたいで、小さな鉢は苦手っぽいです。
5号鉢くらいはあったほうがいいと思います。

マメ科は移植を嫌うので根を痛めないように気をつけます。
ポットで苗を育てるより、直まきのほうがいいようです。
間引く時も、引き抜くのではなく地上部をちょきんと切り取るほうがいいかもしれません。
トゲがあるので、植える際は注意してください。


肥料

あんまりあげなくて大丈夫です。


水やり

土が乾いてからたっぷり、という基本通りでOK。
あげすぎは良くないっぽいです。


その他の手入れ

日当たりのいいところで育てます。


病害虫

害虫がつくほど育てたことがないのでよくわかりませんが、ハダニがつくそうです。
でも基本的には丈夫な植物です。
小学生対象の教材として使われるくらいですし。それを枯らしたのが私ですが。



花がねむの木に似ていると思ったら同じ亜科なんですね。
あんなに大きさが違うのに、びっくりです。

おじぎ草最大の魅力といえばお辞儀なので、これの仕組みについても近いうちに調べてみたいです。

2013年5月18日土曜日

スミレを育てることの難しさ

すみれが好きです。

植物としてのすみれも可憐で好きなんですけど、物語に出てくるすみれの持つ雰囲気も好き。

本当かどうかわかりませんが、ゲーテがポケットにすみれの種を入れておいて、散歩のときにばらばら蒔いて歩いたらしいです。
ゲーテは「すみれ」という詩を残しているみたいなので、少なくともすみれが好きだったのは間違いなさそうです。

この話を聞き、これは真似したい!と思ってすみれを育てようとしたことがあります。

ですが難しいんですよ、すみれを育てるの。
春先によく小さい鉢で売っているので、それを買ってくるんですけど、花を咲かせて種をつけた後枯れちゃうんです。

困って調べてみると、すみれっていろんなところに咲いているわりには気難しくて、その環境が自分に合わないと種を作って子孫を残し、自身の株はさっさと枯れてしまうのだとか。

たしかに私が枯らしたすみれたちも、花だけでなく種の鞘をたくさんつけていました。
この種の鞘、「閉鎖花」というものです。
自家受粉によって確実に種を作ろうとしているのです。

通常の花は外に向かって開くので、他の株から花粉をもらうことができ、遺伝的多様性は維持できます。
つまり、遺伝子にバリエーションがあったほうが色々な環境で育つことができるし、環境が変化した時にも生き残れる株があるかもしれない、ということです。
ですが受粉を虫や風に頼るので(すみれの場合はたぶん虫)、確実に受粉できるかどうかはわかりません。

閉鎖花は文字通り閉じた花で、自家受粉によって種を作ります。
外から花粉をもらえない代わりに、自分の雄しべの花粉を外にもらすこともありません。
高確率で受粉できますが、どうしても育ちにくかったり、環境の変化に適応しにくかったりする種ができてしまう可能性があります。
(買ってきたF1種からは均一な性質のものが育つけど、そこから種を採ってF2を育てるといろんな性質のものができる的なあれです。)
また、最初から種のための鞘を作ればいいので、花びらを作ったりする手間も省けます。

長い目で見ると通常の花を咲かせたほうがすみれという植物全体のためにはいいのですが、長く生きられそうな土地じゃないからそんな悠長なことはしていられない、早く種を作らないと、ということで、うまく育たないかも知れない種ができるリスクを負いながらも閉鎖花によって種を作るんだと思います。

こんな気難しさなのに、合う土地を見つけると爆発的に増えたりするんですよね。
自分が住むところは自分で選ぶ、その気高さも素敵です。
自分は枯れても子どもが育てばいいっていうのもかっこいい。


すみれの種は三角形の鞘に入っていて、熟してくると下向きの鞘がだんだん上を向きます。
そして120°ずつ三つに割れ、種が飛びます。
割れた鞘がさらに半分に閉じようとして、その閉じる力に負けて種が飛び出すって感じです。絵がないと分かりにくいですね……。
種が全部飛んじゃうと、三菱のマークみたいな殻が残ります。

パチパチいろんなところに飛んでいくので、種を採る時は上を向いてきた鞘を切り取って容器に入れておくか、鞘に袋や布をかぶせて種がこぼれないようにするといいそうです。
採ってすぐ蒔くと発芽しやすいみたいです。
鞘を切り取って回収した種を晩秋ぐらいまで待って蒔いた時は、全然芽は出てきませんでした。
ひょっとしたら熟し方が足りないまま回収できちゃった可能性もあるかもしれません。


日本っぽい名前がついているすみれや、外で見かけるすみれは大抵鞘が三角形ですが、ニオイスミレは丸っぽい鞘です。
これを知った時、見た目は似てても種類が違うんだ〜と、ちょっと楽しくなりました。
それにニオイスミレはすんごーーくいい香りなので、見つけたらまた育ててみたい。

日本の野生のすみれは交配しまくっていて、詳しい人でも同定は難しいみたいです。


すみれといえば、「おもひでぽろぽろ」に出てきた「三色すみれ風呂」を思い出します。
熱海のホテル大野屋にはいろんなお風呂があって、主人公のタエコがここに行くのを楽しみにするんです。

三色のすみれかー、すみれって紫だけかと思ってたけどそんなに何色もあるのかーと思っていたんですけど、「三色すみれ」ってパンジーのことなんですね。最近まで知りませんでした。
すみれの学名はViolaですし、小さいパンジーはビオラって言いますもんね。

実際のすみれも濃い紫、薄紫、白、黄色とけっこうバリエーション豊か。
黄色いスミレは生で見たことはないので、いつか見てみたいです。

2013年5月17日金曜日

シソの基礎知識

去年しそを育てた鉢に、こぼれ種で発芽してました。

あんまり気にせず育てられる植物ですが、しそについてもいちおうまとめておきます。


●シソ

(紫蘇、大葉)

基本情報

シソ科シソ属
ヒマラヤ〜中国原産
一年草
草丈は60cmくらい
チリメンジソといって葉っぱがちりちりした種類もあります。


種まき・植え付け

発芽適温、生育適温は20℃〜25℃。
ちょっと高めなので、夜も寒くなくなってから蒔きます。
発芽まで少し時間がかかります。10日〜2週間くらいは見ておいたほうがやきもきしなくて済みます。

光発芽種子なので覆土は薄めにする、と思っていたのですが、種の袋を見たら「発芽までは新聞紙等で覆い乾燥しないようにする」的なことが書いてありました。
そんなに明るくなくても大丈夫なんですかね。

鉢で育てる場合は5号以上の鉢で育てるようにします。

バジルのところにも書きましたが、バジルやミント等、他のシソ科植物と一緒に育てる場合は交配に注意します。
花が咲いた後、種を放っておくとこぼれ種でいろんなところから芽が出るので、庭植えの場合は爆発的増殖に注意します。


肥料

あげなくてもそこそこ育つには育ちますが、きちんと育てるなら肥料もあげます。
2週間に1回液肥をやる感じでしょうか。


水やり

鉢の表面が乾いたら底から出るまでたっぷりと。
昔から日本にあり、強い植物なので、そこまで気を遣う必要はありません。


その他の手入れ

バジルと同様、わさわさ育てていっぱい収穫するためには摘心をします。

葉っぱを食べる場合は、花が咲くと葉っぱが固くなり、香りも落ちるのでつぼみを摘み取ります。
葉っぱは大きくなるとけっこう固くなるので、早めに収穫します。

花や実も穂じそ・しその実として食べられます。
しその実をとる場合は、遅くなると固い本気の種になってしまうので、花が残っているうちに摘むといいそうです。
しば漬け食べたい。


病害虫

ヨトウムシがつきます。
特に虫がついているようには見えないのに一晩にして丸裸状態になったら、ヨトウムシが土の中に潜んでいる可能性が高いです。

うちのシソ、現在進行形でついてます。
そういえば去年もヨトウにやられたんでした。隣の全然関係ない鉢に発芽したやつのほうがすくすく育っています。土を新しくして違う鉢に移そうかな……。



夏はそうめんとか冷ややっことか、お世話になる機会が多いです。あの香りがたまりません。
赤じそのジュースも美味しい。
しその実の塩漬けを自分で作ってみるのも面白そうです。

2013年5月16日木曜日

バジルの基礎知識

バジルも発芽しましたー。
何年か前の種だったので、芽が出るかちょっと不安だったんですけど、ちゃんと発芽しました。よかった〜。

5月5日に種まきをして12日に発芽。発芽まで1週間かかりました。
夜間は室内に置いておいたんですけど、思ったより遅かったです。
発芽率もちょっと悪いような。

ハーブは食材として買うと高いのにわりと簡単に育てられるものが多いので熱が入ります。
バジルはその筆頭です。

というわけでバジルについてまとめておきます。


●バジル

(バジリコ)

ブッシュバジル、レモンバジルといった種類もありますが、一般的なものは「スイートバジル」です。


基本情報

シソ科メボウキ属
熱帯アジア原産(高温多湿で肥えた土地)
一年草(本来は多年草だが日本では寒くて越冬できない)
草丈は50cmくらい


種まき・植え付け

発芽適温、生育適温は20℃〜25℃とやや高めなので、遅めに蒔くようにします。
夜もそれなりに暖かくなってくる4月下旬以降がおすすめ。

光発芽種子なので、覆土は薄めにします。
表面に土がないと乾きやすくなります。乾燥には注意します。

バジルの種が水を含むと、周囲にぷるぷるの層ができて面白いです。
バジルシードといって、デザートして食べられることもあるそうです。たしかにタピオカっぽいかも。

鉢やプランターで育てる場合、深さ15cm以上のものを。5〜6号鉢なら1株。
もちろん大きい鉢の方がのびのびと立派に育ちます。

小さい鉢だとすぐ根詰まりを起こします。
3.5号鉢で育てた時は、底から根っこがはみ出し、鉢から引き抜くと、鉢底ネットも飲み込み根鉢が本当に全部根っこ。土が見えないくらいになってました。

ミント、シソ、バジルといったシソ科の植物は簡単に交配するらしく、近くに植えておくと雑種ができることがあるそうです。
種をとって来年蒔こうと思っている方は植える場所に注意が必要です。
けど雑種ってどういうものができるのかちょっと気になります。


肥料

ハーブなんて元雑草なんだから肥料とかいらないでしょ、と思ってましたがバジルは意外に肥料を必要とします。
ので、きちんとあげます。


水やり

水は切らさないようにします。
が、過湿にならないようにも気をつけます。


その他の手入れ

葉っぱをわさわさ育てたいので、草丈が25cmくらいになったらストレートに伸びる中心の芽を摘み取ります(摘心)。

通常は頂芽優勢といって、中心の芽が他の芽の成長を妨げているのですが、中心の芽を摘み取ると他の芽が成長できるようになります。
そのため摘心をすると脇芽が育ち、葉っぱが茂ります。

また、花が咲くと葉っぱは固くなり香りも落ちるので、つぼみがついたら摘み取ります。

株が育ちすぎて葉っぱが固くなったり、ヨトウムシが葉っぱを食べ尽くしそうになったりしたら、(私の苦手な)挿し芽で再起を図ることができるみたいです。
ということは、食材として買ってきたバジルの枝部分を使っても育てられる気がします。なんて安上がり……!


病害虫

ヨトウムシがつくことがあるようです。
株が大きくなると茎が下の方から茶色くなってきますが、これは木質化しているだけで病気ではありません。



鉢からペッと取ってきたバジルをのせて焼くマルゲリータ、最高です。
モッツァレラチーズをぜいたくに使える時はカプレーゼ(スライスしたトマトとモッツァレラのサラダ)もナイス。

そういえばジョジョに出てきたカプレーゼって、ソースにわかめとかアンチョビとか入ってた気がするんですけど美味しいんですかね。
トニオさんのことだし、きっと美味しいんだろうな。

2013年5月15日水曜日

マングローブにごめんなさい

育てようとしたけど育てられなかった植物のひとつ、マングローブ。

あの不思議な根っこが好きで育ててみたいと思い、沖縄に行った時に苗を買ってきたんです。
が、芽が育つことすらなく枯れましたorz

その敗因を考えてみることで、供養とさせてもらいたいと思います。


そもそもマングローブというのは特定の植物の名前ではなくて、ああいう森のこと、あるいは森を構成する様々な植物のことなのだそうです。
植物の種類としてはオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギといったヒルギ科のものが多いらしい。
オヒルギ、メヒルギは同じ植物の雄株・雌株ということではなく、別の種類です。

買ってきた苗はこのうちのどれかは分からないのですが(育てている方のサイトで写真をみるとヤエヤマヒルギかな?とは思います)、30cmくらいで双葉が出ていました。
3本入って、たしか数百円。空港のお土産物屋さんで買いました。

30cmくらいの苗、だと思っていたのですが、実はこの大部分は種で、20cmくらいの種にちょこんと芽が出た状態だったらしいのです。
木についたまま発芽し、苗の状態まで育ってからストンと地面に落ちてそこで根を張ったり、ぷかぷか水に浮いて適当なところに移動して根を張ったりして育つのだとか。


南国の植物なので普通に世話をするだけではダメだろうと思い、育てている方のサイトを拝見したりして工夫してみました。
「ヒルギ 育て方」で検索してすぐ出てくるサイトですし、そのまま引用するのは避けますが、書いてある通りに世話をしてみても育たないんです。
育たないどころかしわしわになって枯れていくんです……。

参考にしたのは実際にヒルギを育てている方のアドバイスなので、これで育たないとすれば何か他にダメなことがあったと思うんですよね。

思い当たるのは、

気温が低すぎた

一応室内ではベストポジションを用意したんですが、それでも気温が低かったかなと思います。
温室とか、ヒーターがないと育てられないのかもしれません。

お湯をあげた

気温が低くヒーターも置けないので、特に寒い日はぬるま湯をあげていました。
そんなに熱いお湯ではなかったので、温度というよりは、温かい→冷める→温かいという温度差の繰り返しがダメージだったのかもしれません。

根っこのスポンジを取らなかった

これが一番大きい気がしています。
スポンジに根っこを張っていたんですが、根っこはあまりいじらないほうがいいらしいですし、育つにつれて溶けたりするハイテク素材なのかなとも思ってそのまま植えちゃいました。

ですが、観葉植物の育て方を見てみると「根っこのスポンジは取る」とばっちり書いてあるではないですか。
確かにカイワレダイコンのスポンジが溶けるわけない……。
実際、枯れてから引き抜いてみても、根っこはスポンジから伸びていませんでした。


という感じです。

育て方云々以前に、小さな鉢ではあのタコみたいな不思議な根っこが出るほど育てられるわけがないんですよね。

沖縄は観光目的で行ったわけではなくあんまり時間もなかったのですが、私の家の周りとは植生が明らかに違っていて、街路樹や花壇を見ているだけでも楽しかったです。
次に行く機会があったら植物園にも行ってみたいです。


自然のマングローブは、日本では沖縄や奄美諸島にしかありませんが、なんと南伊豆に人工のマングローブが作られているらしいです。
南伊豆ってあたたかいんですね。

2013年5月14日火曜日

大田神社のカキツバタ

もうすぐ葵祭だなあ、という記事をこないだ書きましたが、今の時期にぴったりな京都の植物スポットを思い出したので書いておきます。
(もしかしたらちょっと遅いかも)

大田神社という、上賀茂神社の近くにある神社です。
上賀茂神社から歩いて行けます。

神社としてはそれほど大きくなく、メインストリートからも離れていてあまり目立ちませんが、カキツバタの咲く大きな池があって、この時期すごく綺麗なんです。
尾形光琳の「燕子花図」のモデルになったとも言われています。
「紅白梅図屏風」のモデルになったとされる梅も、下鴨神社にあります。
(尾形光琳って17世紀の人らしいんですけど、下鴨神社にあるのはそこまで大きい木ではないのでほんとかなあ……と思ってしまいます。)

私が大田神社に行ったのはもう何年も前ですが、あまり人がいなくてしばらく満開のカキツバタを独り占め状態で眺めていられました。
境内は静かで、しっとりとした雰囲気で落ち着きます。


カキツバタというと、小学生の時に使っていた学習帳に「いずれあやめかかきつばた」ということわざが載っていたのを思い出します。

アヤメとカキツバタは同属の花でよく似ています。
なので見分けがつきにくいという意味だと思っていたのですが、どちらも優れていて選べないという意味もあるのだそうです。

大きさが微妙に違うとか、生える場所が違うとか、見分け方をいろいろ教わった気はするんですけど、未だに見分けがつきません。
いや、違うのは分かるんですが、どっちがどっちか分からないという感じです。
ジャーマンアイリスはかろうじて分かります。

アヤメとカキツバタもややこしいですが、アヤメもショウブも、両方とも漢字で書くと「菖蒲」になるというのもややこしいと思います。


カキツバタといえば、伊勢物語の東下りに出てくる歌も思い出します。
八つ橋というところに着いて、ごはんを食べながら「かきつばたの五文字をそれぞれの句の頭文字にして歌を詠もう」と言って

 唐衣(らころも)つつなれにしましあれば るばるきぬる旅(び)をしぞ思ふ

という歌を詠んだら切なくなって泣いちゃった、という話だったと思います。
百人一首のろくに言えない私ですが、「かきつばた」のおかげでこの歌は覚えています。

2013年5月13日月曜日

ブログに出てきた植物まとめ

このブログに登場した植物の索引みたいなのがあったら(私が)面白いかなあと思い、記事数の少ないうちにまとめを作ってみることにしました。
新しい記事を書き次第更新していくつもりです。

どれくらい深く書いたらまとめに載せるか、というのを考えるのがめんどうなので、一瞬名前を出した程度でも載せています。
バークチップなど、園芸資材・肥料としての植物は入れていません。
あとあんまりきちんと分類できていません。

五十音順にまとめているつもりですが、間違えることがあるかもしれません。
あとここにまとめた後に記事のタイトルを変えたりして、タイトルが正しくないこともあるかもしれません。
なるべく合わせていくつもりではありますが、ミスがあったらごめんなさい。

植物の名前は基本的にカタカナで載せてるので、検索する時は漢字よりカタカナがおすすめです。

長くなってきたので追記としてわけました。

2013年5月12日日曜日

ミニトマトの味と気温

ミニトマトって最初のほうの実はすっごく味が濃くておいしいのに、夏まっさかりになるとそこまで感動しないのはなんでだろう?
最初にとれるのは貴重で感動するけど、夏になるとたくさん取れて、いちいち味わったりせずに食べちゃうから?

と疑問を抱いていたんですけど、なんとなくその謎が解けたような気がするので書いておきます。

ミニトマト、というかトマトが赤くなるのには気温が関係しているらしいのです。
積算温度といって、一日の平均気温を合計し、ミニトマトの場合その合計が800℃くらいになると収穫できるようになるのだとか。
たとえばずっと平均気温が15℃なら、800÷15=53.33…なので約53日。
ずっと25℃なら、800÷25=32なので32日、という感じです。

これは私の考えなのであっているかわからないのですが、ミニトマトのおいしさの成分(糖分とかでしょうか)は気温に関係なく毎日少しずつ作られていて、53日で熟す実には53日分のおいしさが、32日で熟す実には32日分のおいしさが入っている。
なので、気温が低いうちにゆっくり熟す実はおいしくて、気温が上がってから速く熟す実はそこそこのお味、というわけなんじゃないかなあと思うのです。
いつかちゃんと調べて裏付けしてみたいです。

となると秋近くになってからのミニトマトも相当おいしい気がするんですが、そのへんのトマトはまとめてドライトマトみたいにしちゃうのできちんと食べたことがありませんでした……(というか夏の終わり頃ってミニトマトの株だけじゃなく私もぐったりしていて、あんまり余裕がありません)。
今年はちゃんと生で味わってみようと思います。


これが正しいとすると、おいしいトマトを育てたかったら、ぎりぎりトマトが育つくらいの低温のうちに育てて、じっくり熟させたほうがいいんでしょうか。

トマトの味を決めるのが気温だけってことはないと思いますし、やっぱりトマトは夏に育てたいですが、ちょっと試してみたくもあります。
実験っぽくてわくわくしますね。


わが家のミニトマトは本当に小さい本葉が出てきたところです。

種を鉢にばらばら蒔いて、天気も気温も関係なくずっと外に置いておいた、ちょっとかわいそうなミニトマトも、夜間や寒い時は室内で管理していたミニトマトより1週間と少し遅れで発芽してきました。

2013年5月11日土曜日

挿し木について

私がすごく苦手に感じている、挿し木の方法についてまとめておこうと思います。

挿し木とは、植物から挿し穂と呼ばれる枝を作ってそれを土なんかに挿し、根っこと葉っぱを出させて増やす技術のことです。
切り花として買ってきた植物も、挿し木にすれば育てることができます。
(バラ等、品種によっては著作権みたいなものがあって勝手に増やすとダメだったりするので、自分で育てるだけにしたほうが良さそうです)


1.挿し穂を作る

若くて元気のいい、葉付きの枝を使います。

挿し穂の長さは10cmくらい。
土の中では芽が出るところから根が出てるっぽいので、挿し穂の中に、葉っぱがついてるところ等、芽が出る部分を含むようにします。
(ミントを水につけておくとそういうところから根が出ますが、もしかしたらすべての植物に当てはまることではないかも知れません。)
そういう節を3つ入れておくといいそうです。

切り口はカッターなど、できるだけ鋭利な刃物でスパッと斜めに切ります。

下の方の葉っぱ(一番下の節から出ている葉っぱ)は取り、残った葉っぱは半分に切ります(丸い葉っぱを半円にする感じで、葉先を切り取る)。
葉が多いと、せっかく切り口から水を吸っても蒸散によってどんどん出ていってしまいます。
反対に、全く葉がないと光合成ができません。


2.水に浸ける

コップなんかに水を入れて、水を吸わせます。
時間は長くて数十分くらい。何時間も浸けないほうがいい気がします。
芽や根が出やすくなる活力剤を使うと成功しやすくなります。


3.土に挿す

肥料分がなく、できるだけ綺麗な土を使うようにします(挿し木用の土も売ってます)。
わりばし等で土に穴を開けて、そっと挿し穂を挿し、倒れない程度に土を寄せます。

小さい鉢は乾燥しやすいので、小さいポットに1本ずつ挿すよりは大きめの鉢に何本か挿すほうがいいそうです。
でも鉢上げの手間があるので、私はポットに1本ずつ挿すほうが好き。だからあんまり成功しないんでしょうか。


4.穏やかな環境の場所に置く

直射日光が当たらないけどそこそこ明るく、カラカラすぎず適度な湿度のある、雨や強い風の当たらない、風通しの良い場所に置きます。
まったくわがままですが、植物としては枝も葉っぱも切られて大けがを負っている状態なので、できるだけ安静を保ちます。


5.水をやる

あんまり水をあげすぎるのは良くないので、乾いたらたっぷり、といつも通りの感じでいいと思います。
うまくいけば、1〜2週間で葉っぱが出てきます。


うまくいく植物、うまくいかない植物があります。

ミントはコップに挿してずっと置いておくだけで根っこが出てきます(ミントは種が細かく、大きくなるまでに時間がかかるので、挿し木のほうが簡単です。草なのに挿し木っていうんでしょうか。挿し芽?)。
ミニトマトは取った脇芽をそのまま土に挿しておくだけで大丈夫です。ダメでも脇芽はどんどん出てくるので、次のチャンスがあります。
ミニバラも挿し木苗が多いそうですし、多肉植物も取れた葉っぱを土の上に置いておくと根付くと聞きます。

ダメでもともと、くらいの感覚でやったほうがダメだった時の精神的ダメージが少ないです。

気温が高すぎず低すぎず適度な湿度があり、植物も成長期ということで、梅雨時が成功しやすいそうです。
梅雨時は雑菌とか増えそうな気がしてダメなのかと思っていました。
(ダイレクトに雨が当たるところに置くのはダメだと思います。)

私はこの「切ったらすぐ土に挿す」方法を教わったのですが、挿し穂をずっと水に浸けておいて、「カルス」(何にでもなれる細胞の塊=茎の細胞からできたけど根っこになれる)を作ってから挿すほうが良い、という説もあるそうで、どっちがいいかは今のところ私には分かりません。
が、どっちの方法を検索してみても成功してるよ〜って人がいるので、どっちでもいけないことはないんだと思います。植物によるのかもしれませんが。


私は葉っぱが出てくるところまではいけることがあるんですけど、ちゃんとした苗まで育てられたことがありません(ミントとミニトマトは除く)。

過去の反省点としては1〜4までは問題なかったと思うので、5の水の管理かなあと思います。
腐るように黒くなって枯れちゃった時はたぶん水のあげすぎ、
葉っぱは出たけどその後枯れちゃった時は、育苗箱代わりのトレーに入れて育てていたので水はけが悪かったのと、風通しが悪かった、ような気がします。

もうすぐ梅雨なので、また何かチャレンジしてみようと思います。

2013年5月10日金曜日

発芽の記録

ミニトマトの芽って夜になると寝るんですね!

カタバミが夜に葉っぱを閉じるように、ミニトマトも2枚の双葉を閉じるんですよー。
めちゃくちゃかわいいです。
ミニトマトを種から育てるのは初めてではないんですが、今年初めて気付きました。

今年のミニトマトは、4月27日に種まきをして、5月3日に最初の芽が出ました。
まだ双葉だけの状態です。


やる気のあるときだけつける園芸日記、種まきのときは私もやる気に満ちあふれているので発芽の日にちは大抵メモしてあります。
(そのノートをなくしたりするので、記録としては役に立たないんですけど)

でも発芽の記録をつけるときにちょっと悩むのが、「いつが発芽か」ということです。

種まきすると、芽より先に根が出るじゃないですか。
その根が土から顔を出しているのが見えるけど、まだ芽は出ていない状態は「発芽した」と言っていいのかどうか。

辞書をひくと「種子などが発育を始めること」というようなことが書いてあるので、根が出てきているだけでも「発芽」になるのかなあとも思います。
でも根だけだと「芽が出たよ!」感は薄い。


あともう一つ、いくつか種を蒔いたうち、どの芽が出た時点を「発芽した」とするのか。
最初の芽が出ると嬉しくなってすぐ記録したくなりますが、植物の個体差で、たまたま芽が出やすい(?)ものが発芽しただけかもしれません。
そうすると、他の平均的な種がいつ発芽するかっていうことのほうが重要な気がしてしまいます。


○日に最初の根が出た、×日に×個芽が出た、と全部記録していけばいいのかもしれませんが、簡単な記録ですら気の向いたときにしかつけられない私に、そんなの続けられるわけがありません……。
そこまで細かく記録をとるなら天気とか気温も残しておきたいです。無理ですけど。

写真を撮って残しておくっていうのも考えたんですが、ノートなりパソコンの画面なりをパッと見た時に分かりにくい。


というふうにモヤモヤしていたんですけど、最近思い切って「自分の基準は自分で作る」というのを導入しました。
毎年「これは発芽?違う?」とあやふやな基準で記録をつけるより、生物学的な基準はどあれ「最初の根が出た時点」とか、「全体の半分の芽が出た時点」とか、自分なりに決めておいて、それに沿って毎年記録つけるようにすれば、少なくとも自分の記録としては信用できるなーと思うのです。

私は今のところ、「最初の芽が出た時点」を発芽の日にしています。
後続の芽とあまり差があるようであれば、「この数日間で残りが発芽」みたいにメモします。

ノートはA5の、カレンダーになっているものを使っています。
いつごろ何をやったかっていうのが分かりやすくて便利です。

余ったところに剪定の仕方とか調べたことをメモしているのですが、これは別にまとめたほうが分かりやすい気がするので、どうにかしなきゃなーと思っています。

2013年5月9日木曜日

初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識 番外編・鉢について

鉢の素材と性質について、スリット鉢の時にもちょびっと書きましたが、改めてまとめておこうと思います。


●素焼き鉢(テラコッタ)

空気と水をよく通します。

メリット

  • 通気性がいいです。
  • 水を含むと鉢の色が変わるので、色が鉢の中の乾き具合の目安になります。
  • 鉢の表面からも水分が蒸発するため、その際の気化熱によって温度が上がりにくくなります(「乾燥しやすい」というデメリットの裏返し)。夏場に便利。
  • 自然のものでできており、年月が経つと風合いがいい感じになります。
  • お財布に優しいです。

デメリット

  • 乾燥しやすいです。
  • 重いです。水と土を入れるとさらに重くなります。
  • 薄手の、若干軽いものもありますが、そういうものはより乾燥しやすいと思います。

※駄温鉢(素焼き鉢より色が濃くて一部に釉薬がかかっているもの)は素焼き鉢より高温で焼かれており、空気・水を通しにくい性質があります。

※陶器など釉薬のかかっている鉢も空気・水を通しにくいです。お値段が高めだけど豪華でかっこいいです。


●プラスチック鉢

空気も水もあまり通しません。
(スリット鉢は穴が多いのでプラスチック鉢にしては通気性がいいと思います。)

メリット

  • 乾燥しにくいです。
  • 軽いです。
  • お財布に優しいです。

デメリット

  • 水分を逃がさないため、温度が上がりやすいです。
  • 見た目がちょっと……チープ
  • 年月が経つと劣化して割れやすくなります。


●木製プランター

使ったことないのでよく分かりませんが、空気と水をよく通すと思います。

メリット

  • 通気性がいいと思います。
  • 自然素材なので植物によく似合います。

デメリット

  • 乾燥しやすいと思います。
  • 劣化が早そうです(防腐剤が塗ってあるとは思いますが)。
  • (特に水を含むと)そこそこ重い気がします。


●ハンギングバスケット

ワイヤー製のカゴ等にココヤシのマットを敷いたりして中に植物を植え、壁に掛けたり吊るしたりするやつです。
側面にスリットが入っているプラスチック製のカゴは横向きに花を植えられるので、花の塊みたいな、ゴージャスなバスケットも作れたりします。

メリット

  • 通気性がいいです。
  • 素材による性質ではありませんが、空中に置くので底から虫が侵入してくることがありません。
  • うまく寄せ植えなんかを作れば大変おしゃれです。

デメリット

  • 乾燥しやすいです。
  • (吊るすには)重くなりがちなので、ハンギング用の軽い土を使うようにします。


●その他

プラスチック製の容器や空き缶なども、底に穴を開ければ鉢として使うことができます。
千枚通しや錐で穴を開けた後、はさみなんかをさしこんでぐりぐり回すと大きくなります。
もっと開ける場合は穴の数を増やします。

缶はかわいいんですが、わりとすぐ錆びてきます。
ずっと置きっぱなしにしておくと下に跡がついてしまうので注意してください。
さび止めか何かを塗れば大丈夫かもしれませんが、さび止め自体が植物に影響を与える可能性ってどうなのかなーと思います(調べてないだけです)。
あとはげてくるメッキも。

私はペンキでコーティングされたような金属製のバケツを鉢代わりにしていたことがあります。
底に穴を開けたのでそこから錆びてきました。
錆ではなく大きさの問題で使わなくなりましたが、その間に関してはうまく育たないってことはなかったです。


ちょっと追記
趣味の園芸見ていたらブリキっぽいバケツ使っているありましたリーフレタスの空中栽培
でも底にをあけることはせず、いったん鉢に植えたその入れるカバーとして使ていました
やっぱり開けないほうがいいのかなー


水はけ、通気性は素材によりますが、中に水を入れても通さない材質なので、どっちもよくありません。
当たり前ですね……。


さて、メリット・デメリットを挙げてみたら乾燥問題ばっかりになってしまいました。

どんな鉢を選ぶかは、どういうふうに水やりをするかに合わせて決めると楽だと思います。
日中家にいないからあんまり水やりはできない、というならプラスチック鉢を使えばいいでしょうし、
家にいる間はちょくちょくお世話したい、というなら素焼きの鉢がおすすめ。

なのですが、保湿・乾燥は鉢の素材以外にも、ちょっとした工夫で調節することができます。

水はけをよくしたい場合は、
  • 鉢底石を多めにする
  • 水はけの良い土を使う
  • 鉢をカラッとした場所に置く

保水性を高くしたい場合は、
  • 鉢底石を少なめにする
  • 水持ちの良い土を使う
  • 鉢を湿度の高いところに置く
  • バークチップや水苔なんかを土の表面に敷いて表面からの蒸発を防ぐ(マルチング)
  • ちょっと大きめの鉢を使う(土の量が増えるので)

など。

「水はけの良い土」ってどんなの?と思われるかもしれませんが、私もいまいちよく分かっていません。
土の説明を読むと「水はけがよく保水性に優れる」とか書いてあるんですよ。
たぶん、上から水をあげれば下から出るけど中に一定量の水は保つ、ということだと思うんですが、いまいち納得できず。
結局乾燥しやすいのかしにくいのか、どっちなのよ。

一般的に、粒が大きければ水はけがよく、小さければ水はけが悪い、とは思います。
最初知った時は意外だったんですが、園芸においては土の粒ってある程度大きくないとだめなんです。
あんまり小さい粒ばかりだと新鮮な空気が保てなかったりして、根がうまく伸びないんだそう(盆栽をやっている人は細かい「微塵」を念入りに取り除くとか)。

よく分かってない初心者の個人的な感覚としては、赤玉土や鹿沼土は水はけがよく、ピートモスは保水性が高い気がします。


長々と書いてしまいましたが、結局のところ水やりの回数を調節するのが楽かなと思います。
鉢によって土を変えたりするのが面倒なんですよね。

しかし身もふたもない……。


ちなみにマルチングは土の乾燥を防ぐためだけじゃなくて、水やりや雨の時にはねる泥が葉っぱについて傷んだりするのも防いでくれます。
鉢植えだとあんまり関係ありませんが、雑草も生えにくくなります。
畑にはってある黒いビニールとか、いちごの下に敷いてある藁もマルチ。
「趣味の園芸」をみてると、いつもぴちっと綺麗に張っていてすごいなーと思います。

2013年5月8日水曜日

ナスタチウムの基礎知識

ミニトマトにやや遅れて蒔いたナスタチウムも芽が出てきましたー。
芽が赤ちゃんの手みたいで本当にかわいいです。

ナスタチウムは「西の魔女が死んだ」という、映画にもなった本で知った花です。
作中ではこれの葉っぱをサンドイッチに入れて食べるのですが(主人公の女の子はこれが苦手で残してしまいます)、どういう味がするのか気になって育てたのがきっかけで、毎年育てています。
毎年種まきをして毎年徒長させているので、管理をがんばろうと思います。


ナスタチウムはノウゼンカズラに似た南国調の、黄色やオレンジ、赤の花を咲かせます。
ノウゼンカズラよりははっきりした色です。
葉っぱは蓮に似た形で、にょろにょろ出てきます。
「凌霄葉蓮(ノウゼンハレン)」「金蓮花(キンレンカ)」という和名はこのへんからきているんでしょう。

クレソンのような香りとピリッとした辛味があります。 葉っぱだけでなく、花や実も食べることができるそうです。


●ナスタチウム

(ナスタチューム、キンレンカ、ノウゼンハレン)

基本情報

ノウゼンハレン科
南米(高地)原産(日当たりがよく、涼しく乾燥した土地)
一年草
よく種を売っているのは矮性のもので草丈は20〜30cmくらい


種まき・植え付け

発芽適温、生育適温は15℃〜25℃。
早めに蒔いて室内で管理しようとすると、日当たり不足で高確率で徒長します。
暑すぎるのも苦手なので、4月〜5月中旬くらいに蒔くようにします。
種がかたい皮に包まれているので、1晩水に浸けてから蒔くと芽が出やすいです。
それでも発芽率はあんまり高くない印象。

直径20cmくらいの鉢なら1株植えます。
種を買うといろんな色が混じってて楽しいのですが、小さい鉢で育てると単色になっちゃうのがちょっと寂しいところ。
それにやっぱり大きい鉢で育てたほうが豪華に咲きます。


肥料

あんまりあげなくて大丈夫です。


水やり

あんまりあげなくて大丈夫です。
ナスタチウムはとにかくすぐ徒長するので、やりすぎには注意が必要です。


その他の手入れ

夏場にあまり気温が上がるようであれば、涼しいところに移動させます。
苦手といっても暑いとすぐ枯れるわけでもないので、そこまで神経質にならなくて大丈夫です。


病害虫

葉っぱに白い線を描く、ハモグリバエ(エカキムシ)がつきます。
それ以外はついたことがないので、丈夫な植物だと思います。

2013年5月7日火曜日

初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識まとめ

「初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識」が長くなりそうな予感がするので、まとめを作っておきます。

庭で植物を育てる際にも共通することはありますが、ベランダ園芸に関することが主です。


本編

番外編

また何か書いたらここにも追加していきます。


最初にもちょろっと書きましたが、これは私が過去の失敗と現在進行形の失敗をもとに、園芸を始める前・始めたばかりのころにこういうことを知っておいたら役に立っただろうと思うことを書いているものです。

「経験者は無意識にやってるけど、初心者がそれを身に付けるには経験が必要で、いろいろ失敗して学んでいく」というものが園芸にもあると思うんですが、その失敗の部分をできるだけスキップできたら楽だなと思って書いています(そういう試行錯誤も園芸の楽しさといえばそうなんですけど)。

具体的な植物の育て方はここには書いていないので、これさえ読めば何とかなるというものではありません。
本とかで調べるための手がかりみたいな感じに読んでいただけると嬉しいです。


ちょっと話は変わりますが、園芸仲間や園芸のことを聞ける人を作るのも大切だなと最近思います。
本やテレビって楽しいですし勉強になるんですけど、一般向けのものは最大公約数的になりがち。
なので近所に苗も売っているお花屋さんとか植物園の人とか園芸家とか、そういう人がいて、その土地に合ったお話が聞けたら役に立つと思います。
気候とかよくいる虫は地域によって違いますから。

かくいう私は一人の世界を作ってそこにこもっていたいタイプです。

それでも幸いにというか必然というか、園芸好きな人が身近にけっこういていろいろ教わることができるので非常にありがたいです。

2013年5月6日月曜日

「枯れた……」と鉢を捨てるその前に

水切れなんかで鉢植えを枯らしてしまい、落ち込みながら捨てることってあると思うんですけど、捨てる前に試してみてほしいのが「切り戻し」。

やることは、傷んだ地上部を切り取って、しばらく様子を見る。これだけです。
あ、水は土が乾いたらあげてください。

植物って、地上部が枯れていても根っこさえ生きていれば、再生する可能性があります。
葉っぱが一枚も残っていなくても、しばらくするとちょこんと芽が出てきたりするんです。
植物の力って想像以上にすごいです。
私が復活させたことがあるのはステビアやミントなんかのハーブばかりなので、そういう植物がパワフルなだけかもしれませんが。

もちろん、根っこまでダメになっていると芽は出てきませんし、気温その他の条件によっても難しいかもしれません。
病気で枯れたものもやめておいたほうがいいと思います。

あと、一年草が秋から冬に枯れちゃうのも止められません。

ちなみに落葉樹が秋に葉っぱを落とすのは枯れたわけではありません(私は最初、草ばかり育てていたので、初めて木を買った年に枯れたと勘違いしてショックを受けました)。

枯れてくるとテンションが下がってつい放置してしまいますが、いつか枯れて捨てる羽目になるなら、切り戻しで再生する可能性にかけてみるのもいいと思います。
早ければ早いほど復活する可能性は高いと思うので、ぜひ早めに。


逆に、地上部は元気だけど根腐れしちゃった、という場合は挿し木で起死回生をはかることができそうです。
元気な地上部を切り取って、よく切れるカッターで切り口をなめらかにした状態で、清潔な土に挿しておくと、しばらくすると根っこが出てくることがあります。

「ことがあります」というのは、私は挿し木が苦手だからです。
うまい人だと「出てきます」って言えるんだと思います。

挿し木については、克服するためにも今度きちんとまとめようと思っています。

2013年5月5日日曜日

ミニトマトの基礎知識

先月末に蒔いたミニトマトの芽が出ましたー!
ミニトマトは好きで毎年育てています。

これから栽培記録を書こうと思ってるんですが、その前に性質とかについてまとめておきたいと思います。
(日記が途絶えたら、「枯れたな……」と思ってください。)


●ミニトマト


基本情報

ナス科ナス属
アンデス山脈高原地帯原産(日当たりがよく、高温・乾燥の土地)
一年生(原産地では多年生ですが、日本では越冬できません)
弱アルカリ性を好むので、土に苦土石灰等を混ぜます。
連作障害あり(ナス科)

……と言われていますが、普通の培養土でいけます。
いろんな植物の使用済みの土を混ぜて再利用する感じでやっていますけど、これって連作障害かなーというものにはまだなっていません。


種まき・植え付け

定植時期は4月下旬〜5月上旬。ミニトマトの最初の花が咲いたころに植え付けます。   →この時期に定植するためには、3月上旬くらいには種を蒔くようにします。

発芽適温、生育適温は25℃〜30℃。
夜間も含め、最低気温が10℃を下回らないよう、日当たりの良い室内などで管理します。
夏前に葉っぱが黒くなって枯れてしまうのは、低温によることが多い印象です。

自立しないので、植え付けの際に2mくらいの支柱を立て、成長に合わせて誘引します。
高さがとれれば、ハンギングにして垂らすのもありかもしれません。

鉢やプランターで育てる場合、深さ30cm、直径30cm、土の量として10lは確保できるようにします。
たとえば、深さ30cm、幅65cmのプランターなら2株。
収穫量は土の量に比例すると言われており、鉢を小さくすると収穫量は少なくなります。
どうしても小さい鉢で育てたい、という場合は矮性品種の「レジナ」なんかがおすすめ(ただレジナはもともと観賞用の品種なので、味は期待しないほうがいいそうです)。


肥料

実を食用にする果菜なので、肥料はリン酸を多めにします。
窒素分が多いと、葉ばかり育ってしまったり、花がついてもぽろっと落ちてしまったりします。
花が咲いた〜と浮かれている時にぽろっと落ちると、ショックが大きいです……。


水やり

トマトは水は少なめでOKと言われますが、鉢植えの場合水切れは死に直結するので、ちゃんと水をあげるようにします。
地植えの場合は少なめで大丈夫です。


その他の手入れ

脇芽を摘み、基本的には1本仕立てで育てます。

脇芽とは、枝のつけ根から出てくる芽のことです。
ふつうの葉っぱとは別物で、伸びてくると花を咲かせます。
主枝が折れたり枯れたりした場合に、脇芽を伸ばして復活させることもできます。

脇芽を1本残して、2本仕立てにすることもできます。
その場合、主枝とは別に支柱を立てて誘引します。
2本残せば3本仕立てになりますが、たくさん育てるためには土もたくさん必要になります。

ジャングル状態だと病気になったときに広がりやすく、害虫も見つけにくいので、最初のうちは1本仕立てがいいんじゃないかなあと、初心者としては思います。

とった脇芽は土に挿しておくと根付き、新しい株として育てることができます。
つまり、1株のミニトマトからほぼ無限増殖できるのです。
でも全部挿していると収拾がつかなくなるので、時には捨てる勇気も必要です。


病害虫

今のところ出会ってきたのは、テントウムシダマシとハモグリバエ(エカキムシ)、ハダニ。

病害虫ではありませんが、植え付けたばかりの頃に低温によって葉が黒くなることがよくあります。
また、成長していくに従って下の方の古い葉が落ちていくのは自然なことです(病気の場合は別です)。

2013年5月4日土曜日

マメ科植物につく「根粒菌」の働きを科学的に考えてみる

「マメ科植物に肥料を与えると窒素過多になりやすい」
「田植えの前にれんげ草を育てると稲がよく育つ」
というのは、マメ科植物の根っこに根粒と呼ばれる粒を作る、「根粒菌」の働きによるものです。
根粒菌は空気中の窒素を取り込んで植物が肥料として使える形に変えており、これは「窒素固定」と呼ばれます。

この働きを、高校生物・化学の知識で、やや科学的に考えてみたいと思います。


窒素は生物にとってなくてはならないものです。たんぱく質等に使われます。

空気中の空気の約8割は窒素ですが、窒素分子は三重結合という非常に強い結合でできているので、その結合を切って窒素原子を他の物質に使うというのは大変なのです(空気が安定なのも窒素の性質によるところが大きいそうな)。
なので、普通の植物は空気中の窒素をそのまま利用することはできません。

ですが、そんな作業をやすやすと(というわけでもないのでしょうが)行えるのが根粒菌。
根粒菌は、土の中の空気から窒素分子を取り入れて、アンモニアを作ります。

窒素固定は、次の反応式で表されるそうです。

N2 + 8 H+ + 8 e- + 16 ATP → 2 NH3 + H2 + 16 ADP + 16 Pi

たしかに、窒素分子(N2)がアンモニア(NH3)になっています。
ATPというのはエネルギーの器で、エネルギーを供給する際にADPとPiに分解されます。
1つの分子を分解するのに、16倍のエネルギーの器が必要ってすごいです。

アンモニアは水に溶けやすいので、すぐイオンになります。
他の細菌によって、硝酸イオンに変えられたりもします。

植物は、硝酸イオンやアンモニウムイオンを取り入れてたんぱく質なんかを作るので、根粒菌が近くでアンモニアを作ってくれるとマメ科植物は助かります。
豆ってたんぱく質豊富ですもんね。

逆に根粒菌は植物が光合成で作った養分をもらっていて、お互い得をする共生関係ができています。
ヤマモモなんかも窒素固定細菌と共生関係を作っていると聞いたことがあります。


というわけで、「マメ科植物に肥料を与えると窒素過多になりやすい」というのは、すでに窒素分が多くあるため。

「田植えの前にれんげ草を育てると稲がよく育つ」というのは、れんげ草の根っこの根粒菌が作った窒素分を稲作に利用するため(「緑肥」と言うんだそうです)。

今はそれほど見なくなりましたけど、今ごろの時期に田んぼでれんげ草が満開になるのは本当に綺麗ですよね。
せっかく満開なんだからもっと長く楽しみたいと見ている側としては思うのですが、植物が元気なうちに鋤き込むほうが効果的なんだそうな。

マメ科植物栽培経験はおじぎ草の移植を試みてダメにしたくらいなので、マメ科植物の根っこに根粒菌のつぶつぶができているのって実物は見たことありません。
ですが検索してみるとカラスノエンドウにもできるらしいので、今度見かけたら見てみようと思います。

以上、根粒菌の豆知識でした。
(……マメ科だけに、とか言ったら負けだと思っています。)

2013年5月3日金曜日

初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識 番外編・苗を買う時期

「初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識」、一応完結させたつもりだったのですが、勢いに任せて書いたのでやっぱりいろいろ書き漏らしがあるなあと思い、番外編を書いてみます。

今回は苗を買う時期について。

大きく主張したいのは、出回り始めの苗は買わないほうがいい、ということです。

昔よく3月くらいにバジルの苗を買って枯らしてたんですけど、今にして思うとたぶん苗を買う時期が悪かったんだなあと。
バジルは熱帯地方原産で、暖かいところが好きな植物。
ということは、冬に売っている苗は温室で育てられているはず。 温室育ちの苗をいきなりベランダに出して、すくすく育つわけがありません。
少しずつ寒さに慣らしていけば大丈夫だとは思うんですけど、いずれにせよ管理が難しいです。

ホームセンターとかお花屋さんで苗を見つけると、「もう苗が出てる!」とテンションが上がってつい買いたくなりますが、一般的な種まき・植え付けの時期と大きくずれた時期に買える苗って、温室で育てるとか、気候の違うところで育てるとか、何らかの工夫がされていることが多いと思うんです。
ということは、素人が買ってきてそのまま育てようとしても、苗の今までの環境と大きく違うので、うまく育たない可能性が高いです。


逆に時期が遅すぎる苗はどうかというと、売れ残りの苗なわけで、病気や虫食いがあったり、徒長していたり枯れかけていたりというものが多く、やっぱりおすすめしません。
元気に見えても、いろんな人に触られて、見えないところが傷んでいるかもしれません。

ですが、病害虫はもちろん嫌ですけど、徒長・枯れかけのものは頑張れば再生させられないことはないです。
そういう苗って妙に愛着がわくので、値下げされていたら、ダメでもともと、育ったらラッキーくらいに思って買ってみるのも楽しいかもしれません。

ちゃんとした苗を買えるなら、それにこしたことはありませんが。


というわけで、苗は適切な時期に買えという身もふたもない結論のお話でした。


番外編は本編と違って植物を育てる流れに沿ったものではありませんので、記事の下につけていたまとめのリンクは作らないつもりです。
他の話は下に出てるラベルか、メニューのカテゴリ一覧からどうぞ。

2013年5月2日木曜日

スリット鉢

どんな鉢を使うかという問題に、頭を悩ませてきました。
どれも一長一短なんですよね。

プラスチック鉢は安くて乾燥しにくいけど、見た目がチープだし劣化が早そう。しかも軽いから風を受けるとすぐ倒れそう。

素焼き鉢は安い。乾燥具合がわかりやすいし水を多めにあげちゃっても、わりとすぐ乾いてくれる。それにシリーズ的に似たような見た目で揃えられる。
でも重いし乾燥しやすいから、長期間出かける時や夏場はけっこう辛い。
重量はしっかりしたベランダならいいけどベランダ園芸にはわりと致命的な問題。

陶器鉢は乾燥・保湿具合がちょうど良さそう(使ったことないのであくまでイメージ)だけど高いし重い。

あともう少しメタな悩みとして、かわいい鉢が近所に売ってないうえ、通販で買うほどの情熱もない、というのもあります。

いろいろ妥協しつつ長らく素焼き鉢を使ってきたのですが、スリット鉢を知ってからはこればっかりです。
スリット鉢とは、底穴の代わりに、側面に長いスリットがあるプラスチック鉢です。
モスグリーンで、六角形だったり四角だったり、少し大きめの苗を買うとこれに入ってたりします。
これがすごいんですよ!

これの真のメリットは後述しますが、上に書いたようなこととは全然関係ありません。
上に書いたことと関連する利点としては、まず安いこと。
水はけがよく、かつそこそこ乾燥しにくいこと。
軽いこと。
同じようなサイズのプラスチック鉢より重心が低くなるせいか、思ったより倒れないこと。
耐久性があること(今最初にスリット鉢を買ってから3年目ですが、ふつうに使えてます)。
プラスチックだけどモスグリーンがなんかおしゃれ。


そして真のメリットとは、根が効率良く張ること、です。

ふつうの鉢だと、根っこが伸びてくると鉢の中でぐるぐる回って根詰まりを起こしてしまいます(これをサークリングと呼ぶらしいです)。

が、スリット鉢は、それが起こりにくいらしいのです。
根っこがスリットに到達して外の空気に触れると、それ以上伸びるのをやめて他の根を伸ばすようにするので、サークリングは起こらず鉢の中の土を有効利用できるのだそうな。すごい。

真のガーデナーとしてはこれを喜ぶべきなのでしょうが、私が嬉しいのは、この鉢は鉢底ネットと鉢底石が必要ないという点です。

スリット鉢もふつうの鉢と同様、両方使うべき、という意見もありますが、メーカーのサイトには必要ないと書かれているので、私は自分にとって楽なほうを採用しています。
鉢の片付けの時に土と鉢底石の分別がないってすごく楽ですよ!
園芸を続けるためには自分のモチベーションを保つのも重要なわけですよ(言い分けがましく)。

鉢底ネットを使わないっていうことは、害虫が侵入しやすくなるんじゃないの?と思うのですが、今のところ私には何とも言えません。
ナメクジが鉢に入ってた!みたいなのは今のところ、普通の鉢でもスリット鉢でも経験がありません。
他の虫はたしかに増えましたが、これは引越しによる環境の変化だと思います。
でも私が虫で「鉢に入りたいなあ」と思っていたら、このスリットを利用しない手はないと思うんですよね。実際のところはどうなんでしょう。

スリットがたくさんあるから土が漏れるという話も耳にしますが、私はあまり気にならないです。
植え付け時に土を入れる時は若干スリットからこぼれるものの、植えてからの減りは、一般的な鉢と同じくらいです。


デメリットを挙げてみますと、サイズ展開ですかね。
もともと業務用に作られていたものらしく(たしかに作りは超シンプル)、かなりいろんなサイズが出ているみたいなのですが、ホームセンター等で素人が手に入れられるのは5号以上のものがほとんどです。
3〜4号くらいの小さい鉢でたくさんの植物を育てたい人間としては不満が残るところ。
でも「必要以上に小さい鉢で育ててしまう癖」を直すにはこれはこれでいいのかもしれません。

あと、やっぱりできればかわいい鉢で育てたいので、かわいい鉢が近所に売ってないうえに通販で買うほどの情熱もないという点は相変わらず。

とはいえほぼ言うことなしの鉢なので、使ったことのない方はぜひ一度使ってみてください。超おすすめ。

2013年5月1日水曜日

初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識 その5・肥料編

せっかく種まきしたのに気温が下がってきてヽ(`Д´#)ノ ムキー!!なゴールデンウィークです。こんばんは。

では、肥料編です。
肥料の前に土かなとも思いましたが、市販の培養土を使えば一応クリアできるのでスルーすることにしました。

「緩効性化成肥料」とか「有機肥料」とかいろいろあって、どんな肥料を使ったらいいかわからん!……というのは私もですが、せめてそういう分類名を理解できるようになるために、肥料の性質を表す言葉と、使う際の注意点をまとめてみました。


●効き方

速効性

すぐに効果が出るけどすぐに効果が切れます。

緩効性

ゆっくりじわじわ効きます。

遅効性

ゆっくりじわじわタイプですが、効き始めるのが遅いです。


●形態

固形肥料

根っこに当たると肥料焼けするので、植物から離して与えます。

液体肥料(液肥)

薄めのものをこまめに与えます(植物や肥料によりますが1〜2週間に1回)。
アンプル型の液肥は植物のごはんというより栄養ドリンクなので、これだけで育てられるものではありません。


●原料

化成肥料

化学的に作られたもの。
無機質から作られており、そのまま植物に吸収されるので基本的に速効性(緩効性のものもあります)。

有機肥料

動植物等の有機質から作られたもの。
分解されてから効くので、基本的には遅効性。
土から露出してるとカビたり虫が湧いたりすることがあるので、土の中に埋めてください。

油かす、鶏糞、牛糞、バットグアノ(こうもりの糞)なんかがあります(肥料として売られているものを使ってください)。
堆肥は肥料分がまったくないというわけではないと思うんですが、肥料というよりは土をふかふかにしてくれる、土壌改良剤です。

コーヒーのかすや生ゴミが肥料になるという話を聞きますが、そのままあげても腐ったりカビが生えたりするだけです。
コンポスト等で微生物に分解してもらわないと、植物は肥料として使えません。


●使い方

元肥

植物を植える前にあらかじめ土に混ぜておくもの。
「元肥入り」の状態で売ってる土もあります。

追肥

植物を植えてから、追加で与えるもの。



私が使ってるものを例にあげると、
油かすは「遅効性」の「固形」「有機肥料」、
薄めて使う青い液体は「速効性」の「液体」「化成肥料」 です。

元肥入りの土を使うことが多いので、どっちも追肥として使ってます。

油かすはサラサラの粉タイプもありますが、固形タイプのほうが扱いやすくて好き。

元肥を自分でやろうとすると、(特に苦土石灰なんかを混ぜた場合)土に肥料を混ぜてから植え付けまでに1週間くらい待たなきゃいけないらしいので、「今すぐ苗植えたいのに、1週間も待ってたらテンション下がっちゃう!」とかそういう時には元肥入りの土がおすすめ。
元肥としては化成肥料が使われていることもあります。



ちょっと話が細かくなりますが、植物の3大栄養素といえば、窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)。
窒素は葉っぱの成長に効果を持つので葉肥、
リン酸は花や実の成長に効果を持つので実肥、
カリ(カリウム)は根っこの成長に効果を持つので根肥と呼ばれています。

肥料の袋やボトルを見ると、「6:10:5」みたいに数字が3つ書いてありますが、これはN:P:Kのそれぞれの割合を表しています。
3つの相対的な割合ではなく、100g中にそれぞれが何g含まれているかという、絶対的な量です。
あんまり強いと使うのが怖いので、最初は数字が小さめのほうがいいんじゃないかなあと思います。


とりあえず、「初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識」は今回でおしまいです。
ここまで読んでくださってありがとうございました!




【初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識】

2013年4月30日火曜日

初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識 その4・水やり編

テレビでアメリカの富裕層の間で流行っている「ナチュラルライフ」の紹介をしていたのですが、どんなもんかなーと思って見ていたら、園芸だけでなく鶏小屋や養蜂箱も売れているのだそうです。
鶏小屋はまだしも、養蜂箱はちょっと予想外でした。

養蜂って、近隣の人の反応はどうなんでしょうね。
蜂は受粉を手伝ってくれるので園芸家は喜ぶかもしれませんが、ミツバチとはいえ蜂が増えて嫌がる人もいるのでは……。
と思いましたが、そもそもそういう人は田舎暮らしを選ばない可能性が高いですね。

さて、ちょっと間があいてしまいましたが、今日は水やり編を書こうと思います。

水やりの基本は、「土の表面が乾いたら、鉢の底から水がでるまでたっぷりとやる」ことです。


●原産地の気候

上の原則に加えて意識すると便利なのが、植物の原産地の気候。

たとえば、バジルは熱帯アジア原産だそうです。
ということは、暖かくて湿度が高いのが好き。
なので水切れには注意が必要。

一方でローズマリーは地中海沿岸が原産地。
ということは夏は乾燥しているのが好き(地中海性気候は夏の乾燥が特徴って地理の時間に習いました)。なので乾燥気味で大丈夫だけど湿気には注意。

という感じ。


●水やりの仕方

葉っぱに水がかかると傷んでしまうものがあるので、根元にあげるとよい、って聞くんですけど、外に出してれば雨が降るんだし、ざっと検索してみて「水かけちゃダメ!!」的なことが書いてなければ、そこまで神経質にならなくても大丈夫じゃないかなーと思います。
とは言っても、シャワーみたいに水をあげると実際どれくらいの水が鉢に入ってるのか分からないので、できるだけ根元にあげちゃうんですけどね。

乾燥しすぎて土がカラカラになってるときは、水をあげても土の周りから鉢を素通りしてしまうので、1回目にカラカラの土をふやかして、2回目に植物に水を届ける感じで、少し時間を置いてからあげるようにするといいです。

異様に早く水が抜けてしまう場合は、根詰まりを起こしている可能性があります。

また、水道から水をくんで水やり、という場合は大丈夫だと思うんですが、蛇口につないだホースから水やりをする場合、ホースの中で水が温まってお湯になっていることがあるので、冷たくなるまで待ってからあげてください。


●時間帯

水やりの時間帯は、気温がそれほど高くない時間帯、つまり朝のうちか夕方。
土は水より比熱が小さく、温度が上がりやすいです。
特に夏の日中、気温が上がってからあげようとすると、すでに土がかなり熱くなっているので、そこで水を上げるとお風呂状態になってしまいます。
あと鉢植えは乾きやすいので、夏場は夕方にも水やりをしたほうがいいかもしれません。


●長く家を空ける場合の水やり

鉢植えは鉢の中にあるもので全てなので、水が切れるとみるみる枯れます。
ですから長く留守にする場合は、何か工夫をしていったほうがいいです。
ホームセンターとかに行くと給水用の何かを売っていると思うのですが、鉢の数がそれほど多くないと、そういうのを買うのもなあ……という感じがするので、家にあるものでor安くできる方法をいくつか。

鉢を置ける場所の中で、できるだけ湿度の高い場所に置く。

あんまり日が当たらないと、光合成できなくなっちゃいますが。

底面吸水させる。

ひとまわり以上大きい容器に水を張り、鉢を浸けます。

ペットボトルのキャップの代わりに、給水用のキャップをつける。

ホームセンターとか100円均一にあります。
ペットボトルのキャップに穴を開けるだけでもいけるらしいです。
給水用キャップにしても穴を開けたキャップにしても、水が出るスピードの調節が難しいので、最後の手段かなあ。

毛細管現象を利用する。

鉢の隣に水を入れた容器を置いて、容器と鉢に掛け橋になるようにタオルを置くと、毛細管現象で水がタオルを伝わって鉢に行きます。


いずれにしても、こういう方法だと家を開けられるのは1週間が限度かなと思います。
植物は喋れませんが、生き物を世話するっていう点では動物とかわりませんね。




【初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識】

2013年4月29日月曜日

葵祭の「葵桂」

ミニトマトの苗を買うつもりだったのに100円均一で種を見つけてしまって、もうゴールデンウィークだというのにミニトマトの種まきをしました、こんにちは。

今日は水やり編を書こうと思ったんですが、日にちが近いので葵祭のことを書こうかなあと思います。

「葵祭」は京都の下鴨神社と上賀茂神社のお祭りで、平安時代の装束での行列が有名です。
源氏物語にも出てきます(葵上と六条御息所の車争いのシーン)。
毎年5月15日に行われています。

このお祭りに深く関わるのが「葵」と「桂」。
葵の葉と桂の枝をからませた「葵桂(きっけい)」という飾りを、お祭りに関わる人全員が身につけるんです。
5月中旬ともなると日中はけっこう暖かいので早々にしおれちゃいますが、よく見ると行列の人の烏帽子なんかにつけてあります。
どっちもハート型の葉っぱでかわいいです。


この葵桂の飾りは、当日神社で分けてもらうこともできます。
桂はいい香りがする、というのは葵祭のときに上賀茂神社で分けてもらって初めて知りました。
カラメルのような、甘い香りがします。

本来は紅葉の時期にこの香りを発するらしいのですが、黄色くなった落ち葉を嗅いでみても香りません。
緑のうちに匂いを嗅いでみても香らず、なんで葵桂の桂からいい香りがしたのかは謎。


また、この葵は葵の御紋のもとになっているフタバアオイで、ウマノスズクサ科の植物。
タチアオイなんかのアオイとは別物です。

このフタバアオイ、葵祭の日に上賀茂神社でなんとポット苗の頒布を受けることができました。
ただ販売しているのではなく、「里親になって、増えたら神社に返してください」というもの。
フタバアオイを増やそうというプロジェクトがあって、その一環だそうです。

遠方から来ていて返しに来れない場合はどうすれば良いか尋ねたところ、「お友達に分けたりして、そちらの土地で増やしていただければ結構です」とのこと。
他の土地で勝手に増やしたりして大丈夫なのか?と思ったら、昔は日本各地にあった植物なのだそう。
私はこういうの大好きなので(概ね興味本位ですけど)喜び勇んで買って帰りましたが、残念ながら枯らしましたorz
ちなみに桂も挿し木で増やせないかと思ってチャレンジしてみましたが無理でした。

下鴨神社と上賀茂神社の間らへんには京都府立植物園があるのですが、ここも植物好きにはなかなか楽しいです。