では、肥料編です。
肥料の前に土かなとも思いましたが、市販の培養土を使えば一応クリアできるのでスルーすることにしました。
「緩効性化成肥料」とか「有機肥料」とかいろいろあって、どんな肥料を使ったらいいかわからん!……というのは私もですが、せめてそういう分類名を理解できるようになるために、肥料の性質を表す言葉と、使う際の注意点をまとめてみました。
●効き方
速効性
すぐに効果が出るけどすぐに効果が切れます。緩効性
ゆっくりじわじわ効きます。遅効性
ゆっくりじわじわタイプですが、効き始めるのが遅いです。●形態
固形肥料
根っこに当たると肥料焼けするので、植物から離して与えます。液体肥料(液肥)
薄めのものをこまめに与えます(植物や肥料によりますが1〜2週間に1回)。アンプル型の液肥は植物のごはんというより栄養ドリンクなので、これだけで育てられるものではありません。
●原料
化成肥料
化学的に作られたもの。無機質から作られており、そのまま植物に吸収されるので基本的に速効性(緩効性のものもあります)。
有機肥料
動植物等の有機質から作られたもの。分解されてから効くので、基本的には遅効性。
土から露出してるとカビたり虫が湧いたりすることがあるので、土の中に埋めてください。
油かす、鶏糞、牛糞、バットグアノ(こうもりの糞)なんかがあります(肥料として売られているものを使ってください)。
堆肥は肥料分がまったくないというわけではないと思うんですが、肥料というよりは土をふかふかにしてくれる、土壌改良剤です。
コーヒーのかすや生ゴミが肥料になるという話を聞きますが、そのままあげても腐ったりカビが生えたりするだけです。
コンポスト等で微生物に分解してもらわないと、植物は肥料として使えません。
●使い方
元肥
植物を植える前にあらかじめ土に混ぜておくもの。「元肥入り」の状態で売ってる土もあります。
追肥
植物を植えてから、追加で与えるもの。私が使ってるものを例にあげると、
油かすは「遅効性」の「固形」「有機肥料」、
薄めて使う青い液体は「速効性」の「液体」「化成肥料」 です。
元肥入りの土を使うことが多いので、どっちも追肥として使ってます。
油かすはサラサラの粉タイプもありますが、固形タイプのほうが扱いやすくて好き。
元肥を自分でやろうとすると、(特に苦土石灰なんかを混ぜた場合)土に肥料を混ぜてから植え付けまでに1週間くらい待たなきゃいけないらしいので、「今すぐ苗植えたいのに、1週間も待ってたらテンション下がっちゃう!」とかそういう時には元肥入りの土がおすすめ。
元肥としては化成肥料が使われていることもあります。
ちょっと話が細かくなりますが、植物の3大栄養素といえば、窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)。
窒素は葉っぱの成長に効果を持つので葉肥、
リン酸は花や実の成長に効果を持つので実肥、
カリ(カリウム)は根っこの成長に効果を持つので根肥と呼ばれています。
肥料の袋やボトルを見ると、「6:10:5」みたいに数字が3つ書いてありますが、これはN:P:Kのそれぞれの割合を表しています。
3つの相対的な割合ではなく、100g中にそれぞれが何g含まれているかという、絶対的な量です。
あんまり強いと使うのが怖いので、最初は数字が小さめのほうがいいんじゃないかなあと思います。
とりあえず、「初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識」は今回でおしまいです。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
【初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識】
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