2013年4月27日土曜日

初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識 その3・植え付け編

道具編、種まき編に引き続いて、今回は植え付け編です。

鉢に入れるものは、下から順に、鉢底ネット → 鉢底石 → 土 → 苗、です。

つる性の植物など、支柱が必要なものもあります。


鉢底ネット

鉢底ネットは土の流出と、害虫の侵入予防のために入れます。
黒い鉢底ネット、または三角コーナー用のネットのしっかりしたもの(不織布は避けたほうがいいです)なんかを鉢底の穴より少し大きめに切って入れます。
その上に入れる鉢底石と土が重しになるので、貼り付けたりしなくて大丈夫です。


鉢底石

鉢底石は水はけをよくするために入れます。
鉢底石は野菜用や三角コーナー用のネットに入れたうえで鉢に入れると、植物を育て終わってからの分別が楽、と言われています。
が、小さめの鉢だとネットに入れるともこもこしちゃうので、私はネットに入れずにそのまま鉢に入れています。

ずぼらなもので、大きめの粒の赤玉土とか鹿沼土で鉢底石の代用ができないか?と考えたことがあるんですけど、赤玉土は最初が大粒でも次第にぼろぼろと崩れてしまうので鉢底石としての役には立たず、鹿沼土は土の酸性度を上げてしまうらしいのでやっぱりダメなようです。
(鹿沼土を鉢底石代わりに使ってミントやバジルを育てたことがありますが、意外に大丈夫だったので、酸性土壌が苦手でなく、繊細でない植物ならいけるかもしれません。)


また、土を入れるときは、鉢いっぱいに入れるのでなく、縁から2cmくらい低いところまでにします。
この2cmはウォータースペースといって、水やりの時に水が鉢からあふれないようにするための空間です。


根鉢を崩すor崩さない問題

根鉢とは、苗からポットを外したときに細い根がぐるぐる回って、土を鉢状に固めているアレです。
本なんかを見ると、「根鉢を崩す」と書いてあったり「根鉢は崩さない」と書いてあったりして、どうせいっちゅーのという感じです。

根鉢を崩すのは、根をリフレッシュさせて根付きをよくするため、
根鉢を崩さないのは、根を痛めないため。
らしいのですが、結局どうするのかは、調べてみても植物の種類・状態・植え付ける時期を考慮に入れて決めなければいけないらしく、一概に「これ!」とは言えないっぽいです。

私はミントのような、どうなっても大丈夫なくらい生命力のある植物は崩しますが、基本的には崩さないようにしています。
そのせいでダメになったらショックなので。


鉢の大きさ

鉢は、せめてポットよりひとまわり(一号)大きいものを。
私はどうしてもベランダー傾向があるので、小さい鉢をたくさん育てたいと思い、ついつい3.5号くらいの小さめの鉢を選んでしまうのですが、そうすると根詰まりはもとより、水切れもしやすくなるので、夏場の水やりが大変になります。

小さい鉢で育てるのは意外に高度な技です。盆栽がまさにそれですもんね……。

ずぼら的には、スペースの余裕さえあるなら、最初から大きい鉢に植えれば、植え替えの手間も省けるしいいんじゃない?と思うのですが、根っこがうまく張らない等の理由で、それもダメなのだそうです。


なお、鉢のサイズの「○号」っていうのは、その数字に3cmをかけたものが鉢の直径、ということです。
3.5号鉢なら直径が10.5cmです。


誘引するためのひも

オーソドックスなものとしては麻紐。

パン屋さんでパンを買った時に袋の口を閉じてくれるような、中に針金が入っていてねじって止めるタイプのものもあり、私は今それを使っています。
ねじるだけなので楽です。
ですが、幹がしっかりしている植物にはいいんですけど、細いと針金で痛めてしまう気がしてちょっと心配です。
なので麻紐とか、タコ糸とかがやっぱり適しているんじゃないかなと思います。

100円均一で「あ、これ便利じゃん」って思って買ったんですけど、こういう一見便利でも実はそうでもないかもしれないっていうものは園芸番組では紹介されないことが多い気がします。

私が真面目に観ていなくて道具の紹介に気付いてないだけかもしれませんが、やるなおぬし、という感じです。

ちょっと追記
思っていたんですが

趣味の園芸で、このねじねじ使っているありました。
の植物だったか忘れてしまいましたが誘引使っていたんです
これ草本誘引するキズがつくのが気になっていましたけどたしかに木本ならキズつきません。使い方の問題だったのか〜。


さらっと読めるものを目指していたはずなのに、なんか長くなってきました……。
次は水やり編です。たぶん。



【初心者の初心者による初心者のための園芸基礎知識】

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